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FAIRYTAIL〜星の王子様〜

作者:花神スギ
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第2話~ゴッドと変態~

 
前書き
オリキャラ登場人物







 

 
第2話~ゴッドと変態~

「おぇぇ……オロロロ……」

フィオーレ王国、花咲く都クロッカスへ向かう列車の中で1人の青年が鉄道の乗り物酔いで吐き気をもようしてオロロとしていた。

「くそ……酔い止めの薬を飲んでもダメか……」

極度の乗り物酔いである。幼少の頃から、異常に乗り物酔いするようになってしまった。ついでになぜか匂いにも敏感になりかなり嗅覚がよくなっていたのだった。

原因……不明……成長過程のためなのか?。

そんな時、オロロとするヨゾラに話しかけてくる人物が

「そこの若い青年大丈夫かい?」

1人の若者が話しかけてきた

鼻筋にある真一文字の傷痕と芽のような頭頂部の髪型が非常に目を惹く青年である。

それ以上に気になるのは

「困っている人を助けるのはゴッドの役目」

列車の中だと言うのに大袈裟な決めポーズを取っている痛い人。

「す、すいません。ちょっと乗り物酔いで…………オロロロ……」

「これは、大変だ。ならこれを飲むがいい」

若者はポケットからなにやら液体が入った小瓶を渡してくる。

ヨゾラは不思議に思いながらも受け取り。小瓶が入った液体を眺める……なにやら黄色い。

「これは、なんですか?」

当然な反応である。変な決めポーズをした男が得たいの知れない液体が入った小瓶を渡してきたのだから

「安心して飲むがいい。ゴッドな俺も乗り物酔いが酷くてな……同じ乗り物酔い同士ゴッド心配で声をかけてしまった。この薬は最上級の乗り物酔いの薬だからすぐに良くなる」

若者は親指を立て決めポーズを取りヨゾラに飲む用に急かしてくる。

本当に大丈夫だろうか?と疑うが飲まないと解放してくれなさそうで、心配になりながらもヨゾラは藁にもすがる思いで小瓶に入った液体を飲み干す。

「…………!凄い!一瞬で気持ち悪いのなくなった!魔法の脳裏に酔い止めですね!」

ヨゾラが服用するとすぐに効力が発揮されて乗り物酔いの症状が無くなった。

「元気になったようだな。ゴッド嬉しいぞ」

若者はニコッと笑う

「でも、なんで見ず知らずの俺にこの薬だって絶対高いって……あ!薬代払います!それとどこに売ってるか教えて欲しいです」

ヨゾラは目を輝かせながら、若者に聞くが

「構わん、今日はゴッド機嫌がいい!お代はいらない。それにこの薬は売ってない……なぜなら、俺のゴッド小水……ゴホン!非売品なんだ」

「え?何の水ですか?それに非売品ってめっちゃレアじゃないですか?」

少し、聴き取れなかった部分があったがかなりのレア物の薬だとわかった。

「それじゃあ、青年よ。ゴッドバイバイ」

と宝かに決めポーズをしながら言い残して若者は列車の別車両に向かっていった。

「世の中、捨てたもんじゃないですね。いい人もいる」


そうしていると、列車は花咲く都クロッカスに着いたのだった。





花咲く都クロッカス

フィオーレ王国の首都であり最重要都市である。

そして、王がいる居城……華灯宮メルクリアス。

巨大な城が都市の中央にある。

「さっさと、用事を終わらして帰らないと…………あんまり、ここは好きじゃないな」

ヨゾラは華灯宮メルクリアスを見ながら呟く。

過去に何かがあったのか分からないが少しの嫌悪感を残し目的の場所コーネリア・アルバルトの屋敷に向かうのだった。







華灯宮メルクリアス城内・玉座の間

ヨゾラと列車で別れた若者がフィオーレ王国の王様が居る、玉座の間に訪れていた。

「よくぞ参られた……ゴッドセレナ殿」

「遅れてゴッド申し訳ない……トーマ王よ」

この若者こそ、現聖天大魔道序列4位にして、イシュガル四天王

四竜のゴッドセレナである。

四竜……四つの竜のラクリマを身体に宿す竜の神に愛されたハイブリッド滅竜魔導師。

「して、ゴッドセレナ殿、頼んでいたことは?」

フィオーレ王国、王様トーマ・E・フィオーレがゴッドセレナに問いかける。

「言われていた周辺諸国の100の闇ギルドの殲滅に周辺諸国への牽制、全て任務成功。ゴッドの名にかけて」

ゴッドセレナは周辺諸国の100の闇ギルドの殲滅、諸国への牽制の任務を王からの任務を受けていた。ある目的を果たすために

「さすがは、イシュガルの四天王じゃ」

「それで、トーマ王よ。約束の代物はくれるんだろ?ゴッドワクワクしてたんだ」

ゴッドセレナはトーマ王に決めポーズを取りながら言う。

「もちろんじゃ、……アレをゴッドセレナ殿に」

トーマ王が言うと横に控えていた大臣が大事そうに小さな箱を持って近づいてくる。

「ゴッドセレナ殿、お受け取りください」

大臣は、小さな箱を開けてゴッドセレナに見せる

「これが、フィオーレ王国が保管していた四つの竜のラクリマ……ゴッド美しい」

ゴッドセレナは、箱を受け取り四つのラクリマを見る、その眼差しはキラキラとしてまるで子供がおもちゃを買ってもらったかのように、そしてこの竜のラクリマこそ

煉獄竜のラクリマ
海王竜のラクリマ
岩窟竜のラクリマ
暴風竜のラクリマ

「これが……フィオーレ王国が保管していた四つの竜のラクリマ……ゴッド感動!」

ゴッドセレナは竜のラクリマの圧倒的な姿に感動のあまり涙を流す。

「ゴッドセレナ殿よ、これより4つの竜のラクリマはお主の物じゃ」

「ありがたきゴッド感謝!」

ゴッドセレナはお礼とばかりに最高の決めポーズを取るのだった。

こうして、ゴッドセレナは既に持っている四つの竜のラクリマ、そして新たな四つのラクリマを使いイシュガル最強の魔導師になる。

八竜のゴッドセレナに覚醒するのだった。

「手始めは聖天大魔導序列1位!そして、黒き竜を…………ゴッドバイバイ!」

ゴッドセレナの決めポーズが炸裂するのだった。






コーネリア・アルバルト屋敷

あれから、ヨゾラはクロッカスの名家コーネリア・アルバルトの屋敷に来ていた。

「ジュード・ハートフィリア様の使いとして参りました」

すると、屋敷の使用人に

「お待ちしておりました。コーネリア様がお待ちです」

ヨゾラは使用人(綺麗なメイド)に案内されてコーネリアの元へと案内されたのだった。

「遅い!遅すぎる!」

会った瞬間に罵声が飛んで来る

二十代後半ぐらいの男で茶髪の容姿の整った男。

この男がコーネリア・アルバルト

 

「遅れてしまい誠に申し訳ありません」

と頭を深く下げコーネリア伯爵に謝る。

「そんなことはどうでもよい!!早くジュード殿からの荷物を渡せ!」

コーネリアはヨゾラに興味はなくジュードからの荷物を催促する。

「こちらがジュード様からです」

ヨゾラはジュードから渡された荷物をコーネリアに渡す。

「確かにお渡しいたしました」

「もうよい、下がれ男は視界に入れたくない!」

荷物を奪うように受け取ったコーネリアは、ヨゾラに帰るように促す。

「それでは、失礼致します」

ヨゾラは一礼してコーネリア屋敷を後にする。

「感じ悪い人ですね。……ジュード様はなんでこんな人に?まぁ、お使いも終わったし、師匠達にお土産買って帰ろう」

ヨゾラはクロッカスの土産物屋に寄り帰路につくのだった。




ヨゾラが去った後のコーネリアはジュードからの手紙に目を通す。

「縁談の話しであったな、ジュード殿の娘は17歳と聞いておったな…………さて、写真を拝見するか」

コーネリアは渡された写真を見る

「…………!!こ、これは!!金髪!巨乳!エロい!」

ルーシィの写真を見たコーネリアは興奮するのだった。

「名は……ルーシィ、よい名前ではないか我が息子が反りたつではないか」

自らの下腹部を撫でるように触る。

「そそるではないか……ルーシィ・ハートフィリア……いや、ルーシィたん……ハァハァ」

ルーシィの写真を見ながらコーネリアは妄想を爆発させるのだった。

「早く結婚したいよ……ルーシィたん……ハァハァ」


こうして、ハートフィリア財閥の長、ジュード・ハートフィリアの思惑が成功したのであった。








 
 

 
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