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第百五十二話 化学と科学その十五

「もう塵芥だよ」
「そんな感じよね」
「だから平気で危ないことさせてね」
「暴力も振るうのね」
「どうせ生徒は自分の得点の為の」
 生徒が結果を出せば教える教師の評価につながるということだ、こうした考えも実際に存在しているものなのだ。
「道具なんだよ」
「利用するだけね」
「だから自分の得点にならないと思ったら」
 自分が教える生徒がだ。
「すぐ馬鹿にしてね」
「切り捨てるのね」
「そうして暴力もね」
「平気で振るって」
「酷く扱うんだよ」
「本当にそんな先生こそいらないわね」
「先生が人間なら」 
 それならというのだ。
「生徒だってそうだよ」
「人間よね」
「だからね」
 そうであるからだというのだ。
「安全第一でないと」
「人間は怪我をするから」
「そもそも生きているから」
「危ないことさせたら駄目よね」
「まして自分の得点の為にいないから」
 そうであるからだというのだ。
「安全はね」
「考えないとね」
「そうだよ、というか先生の仕事は」
 古田はそれは何かと話した。
「やっぱり教育でね」
「生徒を育てることよね」
「間違っても自分の得点の為の何かじゃないよ」
「道具ね」
「そう、人間なんだから」
 成長過程の中にあるだ。
「危険なことさせたり暴力振るうとかは」
「論外ね」
「そんなことする先生は本当に」
「北朝鮮にでも行った方がいいわね」
「日本にも他の国もいたら迷惑だから」
 教師でいるだけで人に害を及ぼすというのだ。
「だからね」
「それでよね」
「もうね」
「北朝鮮に行って」
「そこで餓え死にするか」
 若しくはというのだった。
「収容所送りになって」
「そこで死ぬかよね」
「あの国で生きることは難しいよ」
「かなりね」
「何かあったら」
 その時点でというのだ。
「死ぬ様な、何につけても食べものがない」
「そうした国よね」
「将軍様だけ太った」
「それも丸々と」
「そうした国でね」
「そうした国にいるのが相応しいわね」
「うん、しかしうちの学園世界中から人が集まってるけれど」
 古田はこのことも話した。
「生徒も先生も職員の人達も」
「半分位外国の人なのよね」
「けれどあの国の人だけいないんだよね」
「そもそも日本と国交ないからね」
「在日の人でもね」
「八条グループってあの国と仲悪いし」
「一応共産主義って言ってるから」
 北朝鮮自身はだ、ただしこの国がどう見ても共産主義国家ではないこともよく知られていることである。 
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