ドリトル先生の長崎での出会い
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第一幕その十二
「蝶々夫人の舞台でもあるからね」
「あの世界的な名作の」
「そうでもあるからね」
「とてもいいね」
「そう思うよ、あの作品の結末は悲しいけれど」
「とてもね」
「凄く悲しい結末よね」
「蝶々さん可哀想よ」
「とてもね」
「そうだけれどね」
それでもというのです。
「音楽もあらすじもキャラクターもね」
「素敵よね」
「不思議な位に奇麗な」
「そうした作品よね」
「蝶々さんは最高の女性だとね」
その様にというのです。
「僕は思う時があるしね」
「そうなんだよね」
「蝶々さん素敵よ」
「大和撫子って言葉があるけれど」
「まさにそれでね」
「芯も強くてね」
「うん、蝶々さんは今でもね」
それこそというのです。
「あの街にいるよ」
「その心がね」
「きっとね」
「そうだよね」
「だからね」
蝶々さんの心が長崎にあるからだというのです。
「長崎に行ったら」
「蝶々さんのことも想うね」
「そうするね」
「先生は」
「そうするよ」
絶対にというのです。
「原爆のことも観て」
「蝶々さんのことも想って」
「そうしてだね」
「出島や外国との接点の歴史も観て」
「学会もだね」
「出るよ」
こう言うのでした。
「ちゃんとね」
「そうするね」
「じゃあ僕達も行くし」
「長崎でも色々なことを学ぼう」
「そうしよう」
「是非ね。ただ僕は核兵器は使用しないならね」
それならというのです。
「抑止力になるから」
「いいんだね」
「存在自体は」
「使ったらとんでもないことになるけれど」
「それでもだね」
「あってもいいんだね」
「原子力の利用もいいと思うよ」
こちらもというのです。
「かなりのエネルギーだからね」
「危ないと言われていても」
「かなりのエネルギーだから」
「それでだね」
「うん、いいと思うから」
だからだというのです。
「僕はその主張をしているよ」
「原子力はあっていい」
「利用すべき」
「そう言うんだね」
「うん、安全に使用することだよ」
原子力はというのです。
「そうすれば人類の発展に大きな貢献をするよ」
「人類の発展の為」
「そして進歩の為だね」
「そうすることだね」
「まさに」
「大事はことはね」
先生は皆に言いました、そうして長崎に行く準備に入るのでした。先生は今度はそちらに行くのでした。
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