英雄伝説~黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達~
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第60話
その後業務を再開したヴァン達はある4spg――――――理科大学に勤めているある教授の助手による教授のパワハラ告発を調べる過程で理科大学にも入る必要があり、ヴァン達が持っているセキュリティカードでは理科大学に入れない為、セキュリティカードのランクを上げる相談をカトルにする為にカトルとの友好関係を築いていると思われるアニエスにカトルへの連絡を頼み、ヴァンの頼みに応じたアニエスはザイファでカトルに連絡した。
~バーゼル市内~
「はい、こちらサリシオン――――――ああ…………アニエスさんか。」
「カトル君。良かったです、繋がって。…………?少しノイズが入っているみたいですね?」
カトルとの通信を開始したアニエスは通信にノイズが入っている事が気になり、カトルに訊ねた。
「ああ…………ごめん、今ちょっと手が離せない状況なんだ。何だったら職人街にあるジスカール工房で待ってて――――――」
アニエスの疑問に答えたカトルがアニエスにあることを伝えかけたその時何かの崩落音が聞こえてきた。
「カトル君?」
「…………これは――――――!FI…………サー…………を――――――」
「もしもし、カトル君…………!?…………今のって…………」
通信が強制的に切れた事にアニエスは心配そうな表情を浮かべた。
「崩落音に微かな咆哮…………何かあったみたいです。」
「ハッ、厄介事っぽいじゃないか。」
「ジスカール工房…………先ほど訊ねた場所ですか。」
「ああ――――――とにかく行ってみるぞ!」
そしてヴァン達はカトルの状況について知るためにジスカール工房に急行した
~ジスカール工房~
「すまん、邪魔するぜ。」
「な、なんだあんた達は!?」
「さっきの人達か…………ここは立入禁止と言っただろう?」
「あの、カトル君がこちらに来ていませんか…………!?」
「どうしてカトルのことを…………」
「待ちな。ここの責任者、ジスカールだ。さっきも見かけた余所者みたいだな。――――――カトルが案内してるっつう連中か?」
アニエスにカトルの事を訊ねられた技師達が戸惑っている中工房の責任者である老人の技術者――――――ジスカール技術長がヴァン達に確認した。
「あ…………」
「小僧から聞いてたみてぇだな。」
「ああ、旧首都から出張してきてるアークライド解決事務所のモンだ。良く聞け――――――あのカトルって子が危ねぇ。多分、坑道みたいな場所のはずだ。知ってたら案内しちゃもらえないか?」
「ええっ!?」
「ま、まさかカトルに何か…………!?」
「…………ついてこい。話は走りながら聞いてやる。お前らは念のためギルドに連絡だ、急げ!」
ヴァンの忠告と要請に技師達が驚いている中ジスカール技術長はヴァン達に自分について来るように促して技師達に指示を出した後どこかに向かって走り出し、ヴァン達もジスカール技術長を追い、ジスカール技術長と共にある場所へと向かい始めた。
「…………やはり、近隣にある何らかの坑道でしたか。」
「ああ――――――『リニウム鉱』っつうレアメタルの採掘道がある。通信波があまり届かなくってな。ノイズってのはそれが原因だろう。」
リゼットの確認に答えたジスカール技術長の説明を聞きながら目的地へと走っていたヴァン達は目的地である採掘道に到着した。
「ここにカトル君が…………」
「定期的に照明なんかの点検をしてくれていてな――――――さっき入ったばかりだ。だがそれほど大きくねえし、普段は魔獣もいねぇはずだが…………」
そしてヴァン達は採掘道に突入した。
~レアメタル採掘道~
「魔獣の気配、多数です…………!」
「チッ、いったいどこから紛れ込みやがった!?あいつが入ってる時になんつう間の悪い…………!…………アークライドっつったな。他のもそれなりに腕は立ちそうだ。相応の報酬は約束する――――――あの子の助けになってやってくれ。ギルドと俺の”他の助っ人”も呼んでおく、無理だけはするんじゃねぇぞ…………!」
採掘道を入った瞬間感じたフェリの報告を聞いたジスカール技術長は舌打ちをして厳しい表情を浮かべた後ヴァン達にカトルの救助を依頼し、その場から市内の方へと走り去った。
「話のわかる爺さんで助かったぜ。――――――よし、そんじゃあ奥に向かうぞ。」
「はい…………!何とかカトル君を助けないと…………!」
「ええ――――――それと先ほどから微かに”射撃音”が聞こえますね。」
「なんか得物でも持ってんのか?ま、ヒョロガキだしヤバそうだが。」
「とにかく急ぎましょう!」
そしてヴァン達はカトルを探して採掘道を探索しているとカトルが魔獣達と戦っている場所に到着した。
「いたか…………!」
「カ、カトル君…………!」
「あの銀色のは…………?」
カトルの傍にいる銀色の浮遊体が気になったフェリは不思議そうな表情を浮かべた。すると銀色の浮遊体はカトルに襲い掛かろうとした魔獣に導力エネルギーのレーザーで牽制した。
「小規模地殻変動ノ予兆ヲ感知――――――」
「くっ、さっきのアレか――――――!」
浮遊体の報告を聞いたカトルは唇を噛み締めた後シャードによる障壁を展開したが魔獣が繰り出す攻撃によって障壁は破られた。
「っ…………うわああっ…………!」
「――――――おおおおっ!!」
障壁が破られた衝撃に耐えられなかったカトルが地面に倒れるとヴァンが跳躍からの奇襲で魔獣に攻撃を叩きこんだ。
「っ…………!?」
「大丈夫ですか!?」
ヴァンの登場にカトルが驚いているとアニエス仲間達と共に駆け寄ってカトルに声をかけた。
「ア、アニエスさん、他の人達も…………」
「チっ、地響きをかき消しやがっただと…………!?」
「スタンキャリバーと零式頚術の応用――――――お見事です。」
ヴァン達の登場にカトルが戸惑っている中、魔獣の攻撃を相殺したヴァンの腕前にアーロンは真剣な表情を浮かべてヴァンを見つめ、リゼットはヴァンを称賛した。
「たまたまタイミングが合っただけだ。次はねえ。」
「アビスワーム亜種…………!連鎖反撃に注意してください!」
「単体技がアーツで仕留めるぞ!アニエス、”切り札”にも手を貸してもらうぞ!」
「はい!――――――来て、メイヴィスレイン!」
「お前さんも行けそうか!?」
アニエスにメイヴィスレインを召喚するように指示をしたヴァンはカトルに確認した。
「っ…………――――――ええ、対応できます!”FIO(フィオ)”、彼らに合わせよう!」
「リョウカイ。迎撃プロトコル、起動――――――!」
ヴァンに確認されたカトルは浮遊体――――――FIOに呼びかけ、ヴァン達と共に魔獣との戦闘を開始し、ヴァン達は協力して魔獣達を撃破した。
「…………これで全部か?」
「はい、おそらくは…………」
魔獣達の全滅を確認したヴァン達がそれぞれ武装を収めるとメイヴィスレインはアニエスの身体の中に戻った。
「大丈夫ですか、カトル君?」
「ああ…………大丈夫。貴方達も来てくれたんですね。その、お手数をおかけしました。」
「ハッ、まったくだぜ。一応武装はしてたみてぇだが。」
「導力パルスガンか?なかなかの射撃センスだ。そっちの浮いてるのもな。」
「浮イテルノ?」
カトルの言葉にアーロンが苦笑しながらカトルの武装を見つめている中、カトルの腕前を誉めたヴァンはカトルの傍に浮いているFIOに視線を向け、ヴァンの言葉にFIOは不思議そうな様子で機械音を出した。
「わぁ…………」
「か、可愛いですね…………!」
「はは…………そうかな?FIOって言うんだけど。」
それぞれ興味ありげな様子でFIOを見つめているフェリとアニエスにカトルは苦笑しながら説明した。
「そいつも気になるが一体、何があったんだ?魔獣はいないって話だったが…………照明の点検に入ったんだったか?」
「それが…………」
ヴァンの疑問にカトルは答えを濁しながら点滅している照明へと視線を向けた。
「なんだ…………?」
「えと…………故障でしょうか?」
「いや、つい先日に交換されたばかりなんだ。それも――――――」
「一つだけじゃなく坑道全体で起きてるみたいだな。」
「あ…………」
「…………導力供給網からではない、自足式の導力灯のようですが。」
アーロンとフェリの疑問に答えたカトルの説明の続きを口にしたヴァンの話を聞いたアニエスは呆けた声を出し、リゼットは推測を口にした。
「ええ、ですからこんな挙動は本来有り得ないんです。いったいどうして――――――」
「離れろ!」
カトルが点滅している照明に近づきかけたその時地面から何かが現れる音に気づいたヴァンはカトルに警告した後、カトルの傍に現れた魔獣の攻撃から自分ごとカトルの身体を地面に崩れ落ちさせてカトルを守った。
「くっ…………!?」
カトルが思わず呻き声を上げるとヴァンとカトルを包囲するように魔獣達が地面から次々と現れた。
「残ってやがったか…………!」
「いけません―――――確固撃破を!」
「ちっ…………!」
「ヴァンさんっ!」
「BOW!」
ヴァンとカトルの危機にフェリが声を上げたその時、犬のような鳴き声が聞こえてきた後狼型のロボットが電光石火の速さで次々と魔獣達を攻撃した。
「…………!?」
「―――――”XEROS(ゼロス)”!」
予想外の援軍の登場にヴァンが驚いている中カトルは目を丸くして声を上げた。すると導力杖による導力弾が魔獣達に命中すると魔獣達の数体が撃破された。
「今よ、アルヴィス!」
「らあああああ――――――っ!よし――――――大丈夫か!?」
導力杖を持つ女性遊撃士の呼びかけに応えるかのようにアルヴィスは咆哮を上げながら残りの魔獣に止めを刺した後ヴァン達に声をかけた。
「旧首都から来られていた…………」
「はは、助かったぜ、準エース。」
「…………フン、平気そうだな。」
ヴァンに礼を言われたアルヴィスが鼻を鳴らすと、狼型のロボットがカトルに近づいた。
「…………XEROSもありがとう。駆け付けてくれて。」
「BOW。」
「わぁ…………黒い”狼”!?」
「オイオイ、なんでもアリかよ…………」
(――――なるほど、こちらでテスト研究されているという…………)
狼型のロボット――――――XEROSをフェリは興味ありげな様子で、アーロンが呆れた様子でそれぞれ見つめている中心当たりがあるリゼットは静かな表情で考え込んでいた。
「カトル、お前らも大丈夫か…………!?」
そこにジスカール技術長が技師達を連れてその場に現れた。
「親方…………」
「やれやれ…………これで一件落着だな。」
「も、もう大丈夫ですから…………っ!」
ジスカール技術長の登場に呆けたカトルだったがヴァンに抱きしめられる形で庇われている事に気づくと若干慌てた様子で自らヴァンから離れた。
その後ヴァン達はカトル達と共に工房に戻り、事情をアルヴィス達に説明した。
~ジスカール工房~
「フン、ギルドの到着を待たずに勝手に先行するとは…………まあ、彼を助けたことは良くやったと言ってもいいが。」
「はは、お前さんもやっぱりやるな。いつも微妙にテンパってそうだがクレイユでもちゃんと対処してたし。」
「フン、これでもB級に昇給目前なんでな。ってテンパってるとは何だ、テンパってるとは!?」
「ああもう、すぐ熱くならないの。」
ヴァンに評価されたアルヴィスは自慢げに語ったがあることに気づくとヴァンを睨んで指摘し、女性遊撃士――――――レジーナがアルヴィスをなだめていた。
「しかしカトル…………お前も異常が起きたらとっとと連絡しろってんだ!コイツらが駆けつけたからよかったもののヘタすりゃ取り返しのつかねぇ事になってたぞ?」
「…………すみません、心配をかけて。FIOもいたし、何とか一人で対処できると思ったんですが…………」
「…………ったく。まあ無事だったのは良かったが。しかし、あの採掘道にそこまでの魔獣が現れるたぁな。魔獣避けでもある導力灯に異常が起きてんならあり得る話だが…………」
「…………?」
「えと…………思い当たることでも?」
カトルへの注意を終えたジスカール技術長がカトルと共に採掘道について考え込んでいるとその様子が気になったレジーナは不思議そうな表情を浮かべ、フェリは二人に訊ねた。
「その…………さっきの導力灯みたいな不可思議な異常がたまに起きてるんだ。故障が確認できないのに作動しないとか、構造上あり得ない挙動を見せたりとか…………かと思えば、知らないうちに直っている、なんてこともあってね。」
「それで気になって一人でノコノコ調べに入ったワケか。」
「…………支部で聞いた話とも重なるな。」
「…………わたくしたちの調査ともやや重なってくるかと。」
「ああ、そういう話はできればさっき聞きたかったんだが。」
カトルの話を聞いて心当たりがあるアルヴィスは真剣な表情で呟き、リゼットの意見に頷いたヴァンは苦笑しながらカトルに指摘し
「すみません…………CEOの手前。」
指摘されたカトルは若干申し訳なさそうな様子で謝罪した。
「…………事情はわかりました。こちらでも気に留めておきます。また何か異常が起きたら”真っ先に”連絡していただけると。」
「おう、兄ちゃんたちも恩に着るぜ。」
ヴァン達に対する皮肉を交えた助言をジスカール技術長にしたアルヴィスは去り際にヴァンの横に一旦立ち止まりヴァン達に忠告した。
「アンタらも、ヴェルヌ絡みらしいがあんまり怪しげな動きは慎めよ?」
「まあ、持ちつ持たれつ、上手い具合に棲み分けようや。」
「だ、だから胡乱なことをするなって言ってるんだ…………!」
「ああもう――――――それじゃあ失礼するわね。」
ヴァンの言葉に反論したアルヴィスに呆れたレジーナは話を打ち切らせてアルヴィスと共に立ち去った。
「もう…………ヴァンさん。せっかく助けてもらったのに。」
「ま、ギルドとはあのくらいの距離感が丁度いいからな。」
2人が去った後アニエスは困った表情でヴァンに指摘し、指摘されたヴァンはアニエスの指摘を軽く流した。
「…………改めて、先ほどは本当にありがとうございました。ああ――――――そういえば僕に何か用事があったんじゃ?」
「おお、そういやそうだった。」
「その、実は相談したいことが――――――」
そしてアニエスは自分達がカトルを訊ねた理由を説明した。
「理科大学の構内に…………確かにアニエスさん以外は無理ですね。とはいえ、僕にその権限はありません。相談なら――――――」
「ハッ、だったら話が早えやな。認証カードを出しな。」
事情を聞き終えた後答えたカトルが話の続きを口にしようとしたその時ジスカール技術長がカードを出すように促し、ジスカール技術長の言う通りヴァンがカードを出すとジスカール技術長が自身のザイファを操作した。するとカードのランクが”D”から”C”へと変更された。
「あ…………!カードの文字が変わりましたっ。」
「私と同じ”C"ランク…………これでみんなで理科大学に行けますね。」
「こりゃ助かるが――――――いいのかい?あのCEOに黙ってこんな事をして。」
カードのランクが変わった事にフェリが驚き、アニエスが明るい表情を浮かべている中ヴァンはジスカール技術長に確認した。
「バーゼル市は、例外の”総督府”を除けば理科大学と職人組合、ヴェルヌの3者が共同管理しててな。俺ァ職人組合の元締めもしてるからこの程度の権限はもともと持ってる。それに――――――”秘蔵っ子”を助けてもらったんだ。このくらの筋は通さなきゃバーゼル職人の名が廃るってもんだぜ。」
「親方…………」
「ハハ、そういうことなら有り難く使わせてもらうぜ。ちなみに参考までに聞きたいんだが上げられるのは”C"までなのかい?」
ジスカール技術長の気遣いにカトルが感謝している中ヴァンは苦笑した後ジスカール技術長にある確認をした。
「ワッハッハ、ちゃっかりした若造だ!解決事務所――――――いや”裏解決屋”だったか?胡散臭ぇことこの上ねぇが、なるほど、遊撃士とは別の強みがあるのかもな。――――――働き次第じゃ”B"まで上げてやる。せいぜい頑張りな。」
ヴァンの確認に目を丸くしたジスカール技術長は豪快に笑った後ヴァンの確認に対する答を口にし、作業場へと戻って行った。
「ハッ、偏屈そうに見えて話がわかるジジイじゃねえか。」
「えへへ…………ちょっとは信用してくれたみたいですっ。」
「…………フフ、親方が認めたのなら僕としても気が楽かな。――――――そのカードで構内に入れますけど折角だから大学まで案内しますよ。先ほどのお礼も兼ねてね。」
ジスカール技術長に関する感想を口にしたアーロンとフェリの言葉を聞いたカトルは静かな笑みを浮かべた後ヴァン達に大学までの案内を申し出た。
その後ヴァン達はカトルと共にエアロトラムに乗って理科大学の入り口まで来た。
16:02――――――
~バーゼル理科大学・エントランス~
「ここがカルバード両州最高峰の学術研究機関…………”バーゼル理科大学”ですね。」
「ふふ、峡谷地帯が一望できる素晴らしいロケーションですね。」
「観光地としても人気みたいだな。今は臨時カードが必要みたいだが。」
「悪くはねぇが娯楽は少なそうだな。どこか遊べる場所なんかは…………」
「あ、そういえば…………!ずっと気になってたんです得k度あの丸い建物はなんでしょう?」
ヴァン達がそれぞれ興味ありげな様子で周囲を見回している中娯楽が少なそうな事にアーロンは残念そうな表情を浮かべ、ある建物が気になっていたフェリは気になっている建物を見つめて疑問を口にした。
「ああ、”天文台”だね。」
「あ…………たしか星を観察するっていう?」
カトルの答えを聞いたフェリは目を丸くして心当たりを口にして確認した。
「うん、肉眼より遥かに多くの星を観察できる、高性能望遠鏡があってね。諸説あるけど、天文学は全ての学問の基礎となったとも言われているんだ。ちなみに発祥は大陸中東部だそうだね。」
「!そうなんですか…………っ!」
「ハン、東の滅びた皇国でも星見は盛んだったらしいが…………」
「ふふ、勉強になります。」
(へえ…………?)
天文学の発祥の地が自身の出身地とも関係があることにフェリは驚き、アーロンが真剣な表情で聞いている中アニエスは微笑み、ヴァンは感心した様子で聞いていた。
「コホン…………それでどちらへ?よかったらこのまま案内しますが。」
「いや、ここまでで大丈夫だ。見学がてらブラブラしたくてな。主だった施設と、研究室の場所だけ教えてくれないか?」
「…………そうですか?構内案内図に載っているくらいなら。」
そしてカトルはヴァン達に大学構内のヴァン達が知りたい場所を教えた。
「それでは――――――僕も助手の仕事があるのでここで。何かあったらまたザイファで連絡していただければ。」
「ああ、お疲れさん。」
そして構内へと入っていくカトルを見送ったヴァン達は大学の敷地や構内での”パワハラ教授”についての調査を開始した――――――
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