星河の覇皇
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第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその十八
「その間です」
「一生ですね」
「行うものですが」
それでもとだ、貴族はアランソに答えた。
「競技によっては一生出来るものと出来ないものがありますね」
「それはどうしてもありますね」
「ゴルフは出来ます」
この競技はというのだ。
「私もゴルフを趣味としてしていますが」
「ゴルフは比較的運動量が少ないですからね」
「スイングをして」
クラブ、それをである。
「そして後はです」
「コースを歩きますね」
「実は運動量は大したことがありません」
他のスポーツの競技に比べてだ。
「そうしたものなので」
「高齢でも出来ますね」
「ですが陸上競技は」
「競技によっては」
「難しいです、そして三段跳びは」
この貴族が嗜んでいるというこの競技はというのだ。
「そうはいかないので」
「そろそろですか」
「行う競技の変更を」
「それをですね」
「考えています」
アランソに食べつつ答えた、そして。
ワインを飲んでだ、彼女にさらに話した。
「私もスポーツは一生です」
「行っていかれたいですね」
「健康の為でもあり」
「身体を鍛える為でもありますね」
「貴族は統治者です」
アランソに強い声で話した、そして。
その果物をかなり使ったケーキを銀のフォークで口の中に入れてその味を楽しみつつさらに語った。
「ですから有事には」
「自ら剣を手にし」
「民衆を護ります」
「そうしますね」
「そして民が全て安全な場所に逃げるまで」
まさにそれまでというのだ。
「踏み留まる」
「そうしなければならないですね」
「そう考えるからこそです」
それ故にというのだ。
「私は生きている限りです」
「スポーツをされていかれますね」
「そして己を鍛えます」
「健康を維持し」
「そうします」
「貴族ならば身体を鍛える」
スポーツによりとだ、アランソも述べた。
「一般教養を備え」
「かつ統治学も身に着ける」
「それこそまさに貴族です」
「全くですね、ですが」
ここで貴族はこうも言った。
「私達は貴族はこうだと考えていますが」
「それでもですね」
「身体を鍛えない貴族もいましたね」
「エウロパ貴族ではいませんが」
これは貴族として当然のことだと考えられているからだ、それこそ身体が完全に動けない限りは障害があろうとも励むべきだという考えなのだ。
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