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神々の塔

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第九十三話 それぞれの神具その七

「もうな」
「救えへんね」
「そんなんもおる、ただな」
「そこまで酷い人はごく僅かやね」
「流石に多いとな」
 そこまで劣悪な輩がというのだ。
「もう世の中な」
「どうにもなってへんね」
「人は悪心もあれば善心もあって」
「善心に感謝とか反省があって」
「それでな」
 芥川はさらに話した。
「そのうえでな」
「よおなろうとするね」
「信仰心もあってな」
「努力していくもんやね」
「多少でも努力してるとな」
「そこである程度のもんが備わって」
「人でいられてな」
 そうであってというのだ。
「救われるわ」
「大抵の人はそやね」
「そや、そやからな」
「うち等は政でやね」
「多くの民が救われる」
「そうした国にすることやね」
「僕等も頑張ってな」
 そのうえでというのだ。
「やってくことや」
「そやね」
 綾乃も確かにと頷いた。
「それが政やね」
「そういうことや」
「ほんまにね」
「出来る限りのことを全力でする」
「皆で力を合わせて」
「僕等一人一人にそれだけの力が備わったさかいな」
 だからだというのだ。
「力を合わせたら世界を救える」
「それでやね」
「ここはな」
 是非にというのだ。
「皆でな」
「力を合わせて」
「それでや」
「やってくことやね」
「政もな」
 こちらもというのだ。
「そうするんや」
「若しかしてな」
 中里はここで言ってきた。
「世界を襲う危機ってな」
「政で退けられることかも知れへんな」
「何かしらな」
「災害でもな」
 芥川は中里にも話した。
「政がしっかりしてるとな」
「被害は最低限に抑えられるな」
「例え起こってもな」
「そやな」
「実際に僕等もな」
「災害対策整えて来てるし」
「災害は起こってるけれどな」
 領内でというのだ。
「そやけどな」
「被害は抑えられてるな」
「最低限にな」
「そやな」
「そやからやな」
「政もや」
 今自分達が行っているそれもというのだ。
「しっかりとや」
「やっていくことやな」
「そや、そして何時かな」
「危機が何か」
 まさにそれがというのだ。 
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