ドリトル先生の長崎での出会い
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第一幕その二
「平民の人達の中だと大きい方でも」
「貴族の人達の中だとね」
「小さくてね」
相対的にそうであってというのです。
「それでだよ」
「小柄と言われていたね」
「そうだよ」
「一八〇あっても」
「ラグビーやテニスや乗馬をしている人達だからね」
先生は笑って言いました。
「本当にね」
「皆大きかったね」
「貴族の人達はね」
「そうだね」
「うん、そして僕は子供の頃はスポーツはからっきしで」
「学生時代もだったね」
「大人になってから備えたけれど」
スポーツ等をする様になったというのです。
「またしなくなってね」
「今もだね」
「それでまたね」
「からっきしになったね」
「そうなったよ」
王子に笑ってお話しました。
「もうね」
「そうだよね」
「うん、僕はイギリスにいた頃とね」
「随分変わったね」
「服は変わっていないかな」
こちらはというのです。
「特に」
「シルクハットにタキシードでね」
「スーツでね」
「今は作務衣着てるけれどね」
「外出の時はね」
「そうした服装だから」
「そっちは変わっていないね」
こう言うのでした。
「そうだね」
「うん、やっぱり外出の時は」
先生は言いました。
「僕は正装だよ」
「そうだね」
「シルクハットは外せないよ」
どうしてもというのです。
「大好きだしね」
「先生はそうだね」
「だからね」
「今もだね」
「服装は基本ね」
「同じだね」
「イギリスにいた時とね」
「先生アフリカでも中南米でもそうだったしね」
「何時でも何処でもね」
それこそというのです。
「僕はシルクハットにスーツだよ」
「そしてタキシードだね」
「そうだよ」
こうした服装だというのです。
「靴は革靴でね」
「イギリス紳士だね」
「紳士でありたいと思っているよ」
先生は王子にこう答えました。
「常にね」
「そうだね、ただ僕はね」
王子はここで自分のお話をしました。
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