先生の遠足のお弁当

「大体」
「それ位ですか」
「彼ご飯も好きで」
　それでというのだ。
「その時も多いですが」
「パンの時も多くて」
「昨日の夜はパンで」
　そうであってというのだ。
「パンが沢山あったので」
「お弁当はですね」
「サンドイッチにしたんです」
「そうなんですね」
「確かに皆お握りですが」
　生徒は皆そうで明音も他の引率の先生達もだ。
「ですがそれでもです」
「サンドイッチでもいいですね」
「そうですよね」
「いいと思いますよ」
　笑顔でだ、明音は答えた。
「サンドイッチも」
「他の人がお握りでも」
「別に悪いことじゃないです」
「そうですよね」
「どうして悪いか」　
　逆にというのだ。
「そうなります」
「サンドイッチを食べることも多いですし」
「普段も」
「こうした時も」
「ピクニックの定番ですね」
　サンドイッチはというのだ。
「日本でも」
「はい、ですからこうして」
「美味しくですね」
「いただきます」
　実際に笑顔で手に取って話した。
「これから」
「いいですね、では今度は」
「先生がですか」
「はい」
　明音は公佳に笑顔で答えた。
「サンドイッチいただきます」
「お握りもいいですが」
「こうした時のお弁当に」
「ですが」
「それでもですね」
「サンドイッチもいいです」
「そうですよね」
　公佳の言葉にまさにと頷いた。
「本当に」
「もっと言えば他のお弁当もです」
「いいですし」
「ですから」
　それでというのだ。
「色々とです」
「食べればいいですね」
「お弁当も」
　先生達で話した、そしてだった。
　公佳はサンドイッチを食べた、そのサンドイッチはとても美味く満足のいくものだった。


先生の遠足のお弁当　　　完


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０２４・１２・２０