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神々の塔

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第九十三話 それぞれの神具その五

「物凄いね」
「使えば毎ターン味方全員の体力と気力を大幅に回復させてくれて」
「あらゆる属性へのバリアにもなって」
「凄いわ」
「もうこの神具があれば」
 それこそというのだ。
「かなりね」
「戦で有利に戦えるな」
「そうなったわ」
「明らかに強うなった」
 芥川も笑顔で言ってきた。
「神具のことでもな」
「うち等は」
「レベルが上がってな」
「ステータスと特技もそうなって」
「そしてや」
「そうした新たな神具も備わって」
 そうであってとだ、綾乃は笑顔で話した。
「うち等はこれからね」
「強なった、そしてな」
「その力で」
 是非にと言うのだった。
「世界を救おうね」
「そしてその前にな」
「世界を統一するね」
「そうするんや」
 是非にと言うのだった。
「絶対にな」
「枢軸と騎士団を併呑して」
「枢軸とは絶対にまだ戦うし」
 そうなるというのだ。
「そしてや」
「騎士団ともやね」
「あの二つの勢力とはな」
「また戦うね」
「どっちも強い」 
 芥川は一言で述べた、当然先の枢軸との決戦のことが念頭にありそのうえで語っていた。そこに騎士団のこともあった。
「そやからな」
「尋常な戦やなくて」
「そしてな」
「その時にやね」
「僕等の力がな」
 それがというのだ。
「ほんまな」
「役に立つね」
「そや、強うなったな」
「そうやね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「塔に行ってよかったわ」
「ほんまにそやね」
「とんでもない冒険やったが」
「ちゃんと得るもん得たから」
「よかった、やっぱり努力はな」 
 それはというと。
「実りがあるわ」
「そやね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「僕等はな」
「これからもやね」
「努力していこな」
「それで成長していくことやね」
「世の中不思議なもんや」  
 ここで芥川はこんなことを言った。
「努力せん奴は最初からや」
「努力せえへんで」
「レベルの低いままや」
「ずっとやね」
「人としても能力でも最低でな」
「最低なままやね」
「ずっと変らへん」
 そうだというのだ。
「むしろや」
「さらにやね」
「劣化していくわ」
「人としての最低からやね」
「そや、さらにや」  
 まさにというのだ。 
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