金木犀の許嫁
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第四十五話 鯨肉その七
「本当にね」
「家庭としては」
「それならね」
安いならというのだ。
「美味しいしね」
「それならよね」
「本当にね」
実際にというのだ。
「それに越したことはないわ」
「そうよね」
「というかね」
夜空はさらに言った。
「鯨を食べるなって」
「言うわね」
「別に悪いことじゃないでしょ」
「だから人の次によ」
「頭がいいよね」
「そう言ってね」
それでというのだ。
「捕鯨反対おね」
「運動が起こって」
「それでね」
その為にというのだ。
「ずっとよ」
「色々規制があったのね」
「そうよ」
こう言うのだった。
「これがね」
「そうだったのね」
「もうね」
真昼はさらに話した、その話は真昼にとっては不愉快なものでその感情を顔に出しつつ夜空に話していた。
「何でもない運動が」
「それがなの」
「変に大きくなって」
「日本に言う様になって」
「それでね」
その結果というのだ。
「日本はね」
「鯨食べるなって言われて」
「色々規制が出来たの」
「そうなのね」
「環境保護団体も来て」
日本の方にだ。
「抗議や監視してね」
「文句も言ってきたのね」
「そうだったのよ」
「嫌な状況だったのね」
「けれどね」
その状況がというのだ。
「今はね」
「IWC脱退したから」
「だからね」
そうなったからだというのだ。
「もうね」
「普通に食べられる様になったのね」
「安くね」
「今も高いけれど」
「これからはね」
「それも変わるのね」
「ええ、きっとね」
笑顔での言葉だった。
「嬉しいことに」
「本当に嬉しいわね」
「そうでしょ」
「ええ、鯨好きだしね」
「夜空ちゃんもね」
「だからね」
そうであるからだというのだ。
「もっとね」
「安くなって」
「普通に食べられる様になったら」
そうなればというのだ。
「本当にね」
「嬉しいわね」
「今よりもね」
「そうですよね」
白華も言ってきた。
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