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新オズのかかし

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第十二幕その二

 パーティ―会場はそうしたセッティングで音楽も飲みものも食べものもでした。かかしはその会場をパーティーが行われる前日に見回して思いました。
「うん、まさに大学のね」
「ホールで行われるパーティーだね」
 一緒にいる樵も言います。
「例えるならジュディさんが楽しんだ」
「あの頃のパーティーだね」
「そう、そして」
 そうしてというのです。
「飲みものや食べものも」
「あの頃のアメリカのものだね」
「そうだね」
「お料理もそうだね」
 臆病ライオンパーティーのメニューを確認して言いました。
「まさに」
「そうそう、カンサスでも食べていたものが多いよ」
 トトもメニュー表を見て言います。
「これは」
「アップルパイにブラウニーにね」
「お菓子はそんなもので」
「アイスもあるね」
「これは二十世紀初頭だね」
「ジュディさんが楽しんでいたよ」
「そうそう、ホットドッグもあるし」
 このお料理もというのです。
「ヘレンさんが好きな」
「ステーキもあって」
「そして七面鳥料理」
「シチューもあって」
「ボイルドベジタブル」
「ジャガイモも多いね」
「そしてプティングもあるよ」
 このお料理もというのです。
「ライスプティングとかね」
「今も食べるけれど昔ながらのメニューばかりで」
「これはこれでいい感じだね」
「飲みものも違うね」
 ジャックはこちらのお話をしました。
「コーラとか炭酸飲料がなくて」
「紅茶やコーヒーにね」
 かかしはジャックにもお話しました。
「ジュースだね」
「それも天然の」
「この頃のジュースだよ」
「本当にそうだね」
「そこも違うよ、ただ今のオズの国の技術で調理しているから」
「そこはだね」
「また違うよ」
「よく火が通っていて冷たいものは冷たくて」
 樵も言います。
「それでだね」
「そうだよ、ただ僕達はね」
「いつも通りだね」
「食べる必要がないから」
 だからだというのです。
「皆を見て」
「楽しく飲んで食べる」
「その笑顔を見てね」
 そうしてというのです。
「楽しもう」
「歌にダンスもね」
「音楽もね」
「雰囲気も楽しむね」
「そうしよう、僕は洗濯をして藁も交換するよ」
「僕も全身をピカピカに磨くよ」
「僕も頭交換して服を洗濯して身体を磨くよ」
 ジャックもそうするというのです。 
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