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ハッピークローバー

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第百五十一話 お気に召すままその十二

「人間神様に及ばないわよね」
「そう、絶対にね」
 伊東もその通りだと頷いた。
「何があってもね」
「人間は人間でね」
「仏様でもないよ」
「仏様になるには悟りを開かないと」
「悟り開く人なんて」
 それこそというのだ。
「自分を偉いなんてね」
「思わないわよね」
「自分が至らないと思うからこそ」
 それ故にというのだ。
「熱心にね」
「修行して」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「悟りに至るんだよ」
「偉いなんて思ったら」
「もうね」 
 それこそというのだ。
「それでだよ」
「終わりよね」
「だから文句ばかり言う人はそれ以上はね」
「成長しないわね」
「それで周りはどんどん努力して」
 そうしていってというのだ。
「よくなっていくんだよ」
「成長していくわね」
「シェークスピアを読んで観ても」
「学ばなくて」
「偉そうにそこが駄目ここが駄目とか」
 そうしたことをというのだ。
「あら捜しして言うだけで」
「いいものを見ないわね」
「そしてそれを受け入れることをね」 
 シェークスピアは人生の教訓を学ぶ宝庫と言っていい、哲学も思想もそこにはあり実に多くの者を学べるのだ。
「しないから」
「だからよね」
「もうね」
 それこそというのだ。
「大した人じゃないよ、どうせ人へのお説教もね」
「好きなのね」
「これも同じで」
 説教好きであることもというのだ。
「人にあれこれ言うと」
「言える自分偉い、頭いい」
「相手の間違いに気付いてね」
 そうしてというのだ。
「そう勘違いしてずっとね」
「人に言い続けて」
「それで自分は見ないから」
「成長しなくて」
「周りの努力している人達と比べて」
 それこそというのだ。
「全くね」
「成長しないのね」
「そうなるよ」
 まさにというのだ。
「この場合もね」
「文句もお説教も同じね」
「そればかりの人はね、立派な人を見ても」
「文句を言って駄目出しばかりで」
「お説教もしてね」
「自己満足して」
「もうそこでね」
 自己満足でというのだ。
「終わっていてね」
「成長しなくて」
「それでね」
 そのうえでというのだ。 
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