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八条学園騒動記

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第七百七十八話 大地主でもその十四

「経済力でもスポーツでも何でもね」
「そうよね」
 アンネットも確かにと応えた。
「流石に人口二百五十億でね」
「持ってる星系も三割程度で」
 日本と比較してというのだ。
「どうしてもね」
「限界あるわね」
「人口や星系が少ないと」
 どうしてもというのだ。
「その分ね」
「不利よね」
「六百億の人口は強いわよ」
 アロアは言い切った。
「日本にそれだけの人がいることはね」
「しかも日本って豊かな星系多いわよね」
「そうそう、発展したね」
「開発や開拓が上手で」
「絶対に人が住めない様な星でもね」
「開拓、開発しても無理そうな」
 アンネットはそうしてもと話した。
「あっという間に緑もお水も豊かな肥えた土地にして」
「大都市築くのよね」
「大農園とか大牧場とかね」
「あっという間にね」
「しかもね」
 アンネットはさらに話した。
「資源見付けるのも得意だし」
「そのこともあるわね」
「発掘や精製もいいし」
「日本は豊かな星系多いわね」
「かなりね」
「その日本を真似るのはいいけれど」
 それでもというのだ。
「けれどね」
「それでもよね」
「そもぞも人口も星系も違うから」
「敵わないわね」
「日本の三割位でね」 
 その程度の国力でというのだ。
「精一杯でしょ」
「そうよね」
「どう考えてもね」
「韓国も連合では大きな方だけれど」
「そうした国でも」
「日本を超えるのはね」
「無理よね」
 こう話した、そしてだった。
 三人は身体も髪の毛も洗い終えた、それで遂にだった。
 お風呂から上がった、その頃にはだった。
「肩凝りがね」
「治った?」
「ええ」  
 彰子はアンネットに笑顔で応えた。
「やっぱりお風呂はいいわ」
「肩凝りにいいわね」
「ええ、だからね」
「こうして入ってるのね」
「またすぐにね」
 アンネットに苦笑いでバスタオルで身体を拭きながら話した。
「凝るけれど」
「今はなのね」
「すっきりしたわ」
「それは何よりね」
「じゃあ後は」
「一休みする?飲む?」
 アンネットは笑って提案した。
「そうする?」
「お酒飲むのね」
「だからロシア人はね」
「お風呂上りはウォッカね」
「もうそれ飲んで」
 そうしてというのだ。
「最高に幸せな気分になるのよ」
「その前にお水飲んだ方がいいわよ」
 アロアが言って来た、三人共今はバスタオルで身体を拭いでいる。裸身を覆っていたお湯がそれでなくなっていく。
「お酒もいいけれど」
「ちゃんとした水分補給ね」
「それを行った方がね」
「いいのね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「まずはね」
「お水飲むのね」
「そうしましょう」
「そうね、ウォッカは強いからね」
「お風呂入って汗かいた状態でいきなり飲むとね」
「よくないわね」
「だからね」
 それでというのだ。
「まずはね」
「お水ね」
「お茶もいいけれどね」
「じゃあお茶にするわ」
「それじゃあ三人でね」
「飲みましょう」
 アンネットはにこりと笑って答えた、三人は身体を拭くと服を着てだった。
 スーパー銭湯の休憩所に入った、そこで一緒にまずはアイスティーを飲んだのだった。そして酒に入るのだった。


大地主でも   完


                   2024・9・2 
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