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八条学園騒動記

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第七百七十八話 大地主でもその十一

「マウリアで連合市民とマウリア国民が会うと」
「それならなの」
「もうね」
 それでというのだ。
「お互い悪口言い合って」
「近寄らないの」
「臭いとか汚いとか言い合って」
 そうしてというのだ。
「お互いにね」
「近寄らないのね」
「もう悪口言い合うだけで」
 それだけでというのだ。
「目も向け合わない」
「そんな風なの」
「そうなるらしいわ」
「それが嫌い合う関係ね」
「それこそ距離が近かったら」
 そうなればというのだ。
「喧嘩になるから」
「近寄らないのね」
「お互いにね」
「それが嫌い合うってことね」
「そう、それで韓国を見れば」
 アロアも言った。
「もうね」
「日本を好きだから」
「これ以上はないまでに意識して」
「日本のいいものは真似て」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「日本にどう思われてるかを意識してるのね」
「そうよ、何かで日本に無視されたら」
 アロアはその時の韓国のことも話した。
「物凄く言うし」
「そうなの?」
「ええ、知らなかったの」
「ちょっとそこまでは」
 彰子はどうにもという顔で答えた。
「気付かなかったわ」
「まあ日本も色々忙しいしね」
「色々な国とお付き合いしてるしね」
「連合の中でね」
「だから韓国ともお付き合いしてるけれど」
 外交関係はあるがというのだ。
「けれどね」
「それでも韓国を意識しない時もあるわね」
「他の国と外交してるとね」
「そうよね、けれどね」
「そこで日本が韓国をスルーしたら」
「韓国がそう思ったらね」
 その時はというのだ。
「もうね」
「怒るの」
「無視されていると思ったら」
「怒るのね」
「火が点いたみたいにね」
「本当にそれって」 
 ここまで聞いてだ、彰子は思って言った。
「ヤンデレよね」
「そう思う話ね、彰子も」
「ええ」 
 まさにと答えた。
「本当にね」
「そう思うわね」
「あの、日本は」
 彰子はここでも日本人として思って語った、日本人であるから日本の立場をここで言ったのである。 
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