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星河の覇皇

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第八十七部第四章 首相官邸にてその七十

「それはな」
「左様ですね」
「宦官はおおむね賄賂が好きでした」
「腐敗した宦官は」
「よくある話ですね」
「だが女性はどうだ」
 宦官にはというのだ。
「効果があるか」
「全くありません」
「宦官は去勢しています」
「その為女性には興味がありません」
「家族はいても飾りでした」
「性欲自体がほぼありませんでした」
「去勢されているからにはな」 
 それならというのだ。
「どうしてもだ」
「それはないですね」
「性欲は」
「そうした相手に女性を勧めても」
「それでもですね」
「意味がない」
 ほぼ、というのだ。
「まことにな」
「そこも知ることですね」
「今は宦官はいませんが」
「それでもですね」
「相手の好みを知る」
「そして弱点も」
「そうしたことをな、そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「仕掛けるものだ」
「謀略というものは」
「まずは知る」
「そうして使うものであり」
「最初は情報ですね」
「そうだ、そして情報を手に入れているとな」
 確かなそれをというのだ。
「謀略意外にも使える」
「政治全般にですね」
「使えますね」
「そしてことを為せますね」
「情報次第で」
「全てはな、だからな」
 まずはというのだ。
「情報だ、それを手にしているか私はだ」
「謀略に対している」
「今もですね」
「屈したことはないですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「これまでな」
「左様ですね」
「だから今回もですか」
「謀略にかからない」
「そうなのですね」
「謀略は隠すものだ」
 そうして行うものだからだというのだ。
「相手がわかればな」
「それで、ですか」
「かなり防げますか」
「そうなりますか」
「そうしたものだ、だが私は言わない」
 その仕掛けている、自分の後釜を狙っているのは誰かということはというのだ。 
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