おぢばにおかえり
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第八十三話 回廊ひのきしんその五十八
「お付き合いしてる人も少ないわね」
「少ないですか」
「神父さんや牧師さんとはお付き合いあるけれど」
それでもです。
「あまりね」
「多くないんですね」
「そうなの」
このことを断っておきました。
「これがね」
「そうですか」
「けれどお付き合いはあるから」
実家の教会でもです。
「お話も聞かせてもらうこともあるわ」
「キリスト教ともですね」
「他の宗教の人達ともお付き合いして」
そしてです。
「お話を聞かせてもらうのもいいわよ」
「そうですか」
「そう、だからね」
それで、です。
「新一君も色々お話を聞いてね」
「他の宗教の人達からもですね」
「お会いしてね」
そうしてです。
「これからは」
「わかりました」
新一君は素直に頷いてくれました、こうした時この子はとても素直でしかも実行してくれるのが有り難いです。
「そうさせてもらいます」
「ええ、それであと少しでね」
私はここでお話を変えました。
「回廊ひのきしんも終わりよ」
「そうですね」
「まずは終わらせましょう」
この回廊ひのきしんをと新一君に言いました。
「何でも終わってこそだから」
「やったってなりますね」
「途中で止めても経験になるけれど」
それでもです。
「いいことは最後までしてこそね」
「一番いいですね」
「だからね」
「まずはですね」
「そう、終わらせましょう」
このひのきしんをです。
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