| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十三話 回廊ひのきしんその五十七

 何もなかったです、それでほっとしました。その私に新一君が言いました。
「禅宗は大変ですね」
「そうよ、そうした宗派なのよ」
「修行をする」
「それで学問というか」
「宗教のこともですね」
「勉強することもね」 
 このこともです。
「大事なのよ」
「そうですか」
「それで今お話させてもらってるけれど」
「禅宗にはそうした修行があって」
「おみちはまた別の宗教だから」
 それで、です。
「そうしたことはね」
「ないんですね」
「そうよ」 
 こう新一君にお話しました。
「また別よ。ただね」
「ただ?」
「禅宗には禅宗の考えがあってね」
 それで厳しい修行をしているとのことです。
「おみちにはおみちの考えがあるから」
「どっちが良くて7悪いかはないですね」
「そのことは絶対に覚えておいてね」
 こう言いました。
「本当にね」
「大事なことですね」
「宗教は違ってもね」
「それぞれの考えがありますね」
「そうよ」
 このことは覚えておかないといけません。
「そのうえでお付き合いもね」
「ありますか」
「他の国は知らないわよ」 
 私はこのことは断っておきました。
「けれど日本だとね」
「普通に他の宗教の人達とお付き合いありますか」
「そうなの」
 こうお話しました。
「仏教とも神道ともね」
「キリスト教ともですか」
「あっ、キリスト教の人は少ないから」
 日本ではです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧