八条学園騒動記
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第七百七十七話 不潔な入浴その十三
「我が国いつも他の国に比べて困ってるから」
「そうなの?」
「だから持ってる星かなり多いから」
「星系自体がね」
「人がいなくてもね」
それでもというのだ。
「定期的に調査して管理して」
「政策としても運営して」
「守らないといけないから」
「だからなのね」
「日本と同じ位の国家予算や総生産でよ」
それで以てというのだ。
「日本の六十倍以上の数の星系や星を管理しているから」
「ああ、防衛も含めて」
「予算がね」
これがというのだ。
「そっちに回ってね。軍隊の規模は小さくても」
「警察とか消防署必要ね」
「人が殆どいない星でも守らないといけないでしょ」
国家はというのだ。
「治安も維持してね」
「警察も必要ね」
「そうした国だから」
ロシアはというのだ。
「予算がね」
「そうしたところに回って」
「中々ね」
「開発までいかないのね」
「開発しても」
それでもというのだ。
「適度、寒い状態でね」
「留めるのね」
「そうなのよ」
「それで寒い地域が多いのね」
「そうなの」
こう彰子に話した。
「しかも最初から人住める星少ないし」
「それでも維持管理しないといけないのね」
「あれよ、広い土地だけ持ってる地主さん」
アンネットは自国のことを笑って話した。
「痩せててね、アパートとか畑とか工場は置いても」
「少なくて」
「広さの割にね」
「それでも土地の維持管理は必要ね」
「そう、それでね」
「土地はあってもなのね」
「案外お金はないのよ」
こう話したのだった。
「ロシアはね」
「ただ土地持ってるだけね」
「何もないね」
「そう言うとわかるわ」
「だから星系の数が日本の六十倍あっても」
それでもというのだ。
「むしろ日本の方がね」
「豊かなのね」
「日本はいい星多いしね」
このこともあってというのだ。
「それでね」
「豊かなのね」
「そうよ、ただ昔は軍隊も大きくて」
地球にあった頃はというのだ、ソ連時代はその巨大な軍隊で軍事大国の立場で超大国として世界の半分に君臨していた。
「その分ね」
「軍事費あったから」
「その負担もあって」
「余計に辛かったのね」
「それが銀河の時代になってから」
それからというのだ。
「軍事費かなり減って」
「楽になって」
「それでね」
その為にというのだ。
「その分ね」
「楽になったのね」
「そうなの」
これがというのだ。
「ロシアはね」
「そのことはよかったのね」
「ええ、ただそれでもね」
「ロシアは広い土地持ってるだけね」
「お金持ちでもね」
「日本と同じだけ」
「けれど日本の六十倍の土地持っていて」
そうしてというのだ。
「アパートとかマンションあってもそこにいる人はそのお金持ちのとこより多少多い位でしかなくてね」
「畑や工場も」
「痩せた土地も多くてね」
「それでいて維持管理しないといけない」
「だから辛いのよ」
「土地が広いのも考えものね」
「領土の星系が多くてもね」
こう言うのだった、そうして三人はあらためてだった。
室内の普通の湯舟に入った、そこでまた話すのだった。
不潔な入浴 完
2024・8・24
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