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八条学園騒動記

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第七百七十七話 不潔な入浴その一

                不潔な入浴
 彰子はアロアとアンネットに北朝鮮の独裁者の入浴がどういったものかを実に嫌そうな顔で話した。
「あそこの独裁者ってやりたい放題で」
「文字通りによね」
「そうよね」
「それでね」
 そうであってというのだ。
「贅沢三昧で女の人もね」
「ハーレムね」
「それ持ってたのよね」
「喜び組っていって」
 その名称でというのだ。
「独裁者、将軍様にお仕えできる喜びってことで」
「喜び組なの」
「ふざけた名前ね」
「それでね」 
 彰子はさらに話した。
「いつも美女に囲まれていて」
「うわ、嫌ね」
「最悪ね」 
 二人も聞いて思うことだった。
「本当に」
「聞いてるだけで嫌になるわね」
「お風呂に入る時もそうで」
 そうであってというのだ。
「もうね」
「美女に囲まれて」
「それで入っていたの」
「そうだったみたいよ」
 まさにというのだ。
「これがね」
「あの、そうした入り方ってね」
 アンネットは眉を顰めさせて言った、三人共露天風呂の中にいる。
「不潔よ」
「不潔なのね」
「衛生的にじゃなくて」
 そうした意味ではなくというのだ。
「倫理的にね」
「不潔ね」
「そうでしょ」
「そうね」 
 彰子も否定しなかった。
「言われてみると」
「そうよね」
「お風呂の入り方も色々だけれど」
「美女に囲まれて」
「ハーレムはね」
「それもね」 
 アンネットはさらに言った。
「昔の後宮じゃないわね」
「北朝鮮はね」
「独裁者が私利私欲でよね」
「ハーレム作ってたのよ」
「それはね」
「不潔ね」
「後宮はね」
 これはというと。
「目的あったわね」
「ええ、ちゃんとね」
 彰子もそれはと答えた。
「子孫を残す為よ」
「皇帝や王様がね」
「今だとアウトでも」
 それでもというのだ。
「昔はね」
「王様は子孫遺さないとね」
「駄目だったから」
「それが一番大事なお仕事だったわね」
「皇帝や王様はね」
「だから奥さん何人もいて」
「ハーレムとか後宮をね」
 アンネットに話した。 
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