八条学園騒動記
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第七百七十六話 普通にいる幽霊その三
「怖いのよ」
「そうなるわね」
「そうよね」
「ええ、もうね」
アンネットも確かにと答えた。
「そうなるわ」
「身体があってもね」
「怖いわね」
「怨霊や悪霊になる様なら」
「その時点でね」
「日本って怨霊が一番怖がられていて」
そうであってというのだ。
「怨霊が魔王にもなるのよ」
「キリスト教で言う様な」
「そうもなるからね」
日本ではというのだ、彰子は実際に日本の歴史の中で出て来てこの時代でも語り継がれている怨霊達のことを考えつつアンネットに話した。
「それでね」
「怨霊が一番怖いのね」
「鎮める為にね」
その怨霊達をというのだ。
「お祓いとかしたり祀ったりね」
「してるわね」
「靖国神社だって」
この社もというのだ。
「英霊の人達を祀ってるけれど」
「確かね」
アロアは靖国神社と聞いて話した。
「英霊も悪いことしたら」
「そう、怨霊になるのよ」
「貶めたりしたら」
「実際にあれこれ言った新聞社がね」
二十世紀末からのことだ。
「後でとんでもない倒産の仕方したけれど」
「それがなのね」
「もうね」
それこそというのだ。
「英霊が怨霊になってね」
「祟ったって言われてるの」
「そうしてるの見た人が絶対にね」
彰子はさらに話した。
「英霊の人達が怨霊となって」
「新聞社に祟るって」
「思ってたそうだけれど」
それがというのだ。
「実際にね」
「なったのね」
「そう言われてるわ」
「そうなのね」
「高校野球を主催していた程だったけれど」
この時代でも日本では高校野球が存在している、春と夏にだ。
「けれどね」
「倒産したのね」
「他にも色々悪いことしてね」
「その悪事のツケがきたのね」
「マスコミは腐ってるって言われるけれど」
この時代においてもだ。
「この腐りっぷりの最たるものだってね」
「言われてるのね」
「そうなの」
これがというのだ。
「日本のマスコミは有名だけれど」
「ああ、連合の歴史でね」
アロアも彰子にそれはという顔になって応えた。
「酷いことでね」
「腐りきっていたってね」
「有名よね」
「その中心なのよ」
「その新聞社は」
「それで世相が自分達の望ましくない方向に行っていて」
それでというのだ。
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