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新オズのかかし

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第八幕その八

「美味しいよね」
「本当にね」
「それでカルパッチョもです」
 ジョンはこちらのお料理もと言いました。
「よく作ります」
「そうそう、オリーブオイルと塩胡椒で味付けして」
 魔法使いが笑顔で応えました。
「食べるんだよね」
「あちらもいいですね」
「そうだよね」
「それで僕達三人いつも楽しんでいます」 
 ジムも笑顔で言います。
「副大統領のお料理を」
「副大統領は料理が趣味でして」
 ベンも続きます。
「生きがいだそうで」
「この前はアクアパッツァ作ったよ」 
 フリントも言います。
「鱈のね」
「それはいいわね」
 ドロシーは鱈のカルパッチョと聞いて応えました。
「鱈もね」
「はい、それのカルパッチョを作りまして」
「ジム達と一緒に食べたのね」
「そうしましたら」
 そうしたらというのです。
「これがまた美味しくて」
「よかったのね」
「ミニトマトと香草に大蒜も沢山入れまして」
 そうしてというのです。
「作りました」
「お話を聞くだけで美味しそうね」
「でしたら」
 ジョンはそれならと応えました。
「今夜どうでしょうか」
「その鱈のアクアパッツァをなのね」
「作ります、お刺身とカルパッチョも」
 そうしたお料理もというのです。
「作りますよ」
「そして私達もなのね」
「召し上がって下さい」
「そうしていいのね」
「是非」
 まさにというのです。
「そうして下さい」
「それではね」
「面白い夜になりそうだね」
 樵はそうなることをすぐに察しました。
「今夜も」
「そうだね」
 ジャックは樵のその言葉に頷きました。
「その時は」
「皆で美味しいシーフードのお料理を楽しんで」
「僕達はそれを見てね」
「楽しい夜になりそうだね」
「歌も踊りもあればいいね」
「そうだね」
「歌でしたら」
 ジムはそれならと言いました。
「僕達はいつもです」
「歌ってるんだ」
「そうなんだ」
「そうです、船乗りの歌や海の歌を」 
 樵とジャックにお話しました。
「いつもです」
「歌ってるんだね」
「そして踊ってるんだ」
「そうしています」
「そこは船乗りだね」
「船に乗っていた時と同じだね」
「やっぱり海は大好きです」
 ジムは笑顔で答えました。 
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