星河の覇皇
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第八十七部第四章 首相官邸にてその二十六
「そして人口増加をね」
「維持していますね」
「人は多ければね」
そうであればというのだ。
「それでいいわ」
「子供もですね」
「子供はやがて成人して」
「そして働いてくれて」
「国力を増やしてくれてね」
「結婚もしてですね」
「また子供を産んでね」
その子供達が成人してというのだ。
「あらためてね」
「国力を増やしてくれますね」
「そして子供が多い社会は」
伊東はさらに言った。
「活力があるわ」
「左様ですね」
「どうしても少子高齢化社会になると」
「活力がなくなりますね」
「国も社会もね」
「それが現実ですね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「子供は多いにね」
「越したことはないですね」
「地球だけなら限られた空間の中で暮らしていかないといけないから」
「人口抑制もですね」
「必要よ」
「最近までのエウロパもそうでしたね」
「ええ、けれどね」
それがというのだ。
「連合だとね」
「無限の開発地、開拓地があるので」
「それならよ」
「人は多ければ多いだけいいですね」
「銀河系の殆どを領有しているから」
それ故にというのだ。
「もう人はね」
「今の四兆でもですね」
「まだね」
それこそというのだ。
「足りないとね」
「言えますね」
「実際にそうでしょ」
「はい、我が国にしましても」
小柳は日本の話もした。
「まだまだです」
「開発、開拓していない星が多いわね」
「むしろ領有している星の殆どがです」
「そうね」
「まだです」
まさにというのだ。
「開発も開拓もです」
「行われていないわね」
「銀河系の殆どを領有していますと」
「我が国だけでもよ」
「その領有する星の数は膨大で」
「星系一つ見てもね」
「まだ手付かずの星がです」
そうした星がというのだ。
「実にです」
「多くてね」
「まだまだです」
「開発、開拓はね」
「出来ますね」
「そう、日本の六百億の人口でもそうで」
「連合四兆でもですね」
「全く足りていないわ」
「そう言っていい状況ですね」
「だからね」
それ故にというのだ。
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