| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

博士の挑戦状

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百九十七話

              第百九十七話  ファミコンのゲーム
 博士はファミコンをセットすると小田切君に言った。
「やってみるか」
「いいんですか?」
「うむ、小田切君がそうしたいならな」 
 こう言うのだった。
「やってみるのじゃ」
「それじゃあ」
「ソフトは色々ある」
 ロムのそれ等を見せて話した。
「何でもしていいぞ」
「本当に色々ありますね」
「実はこんなものでなくな」
「まだあるんですね」
「当時はまさに星の数だけ出た」
 ファミコンソフト達がというのだ。
「それでじゃ」
「皆遊んでいたんですね」
「大人も子供もな」
 そうであったというのだ。
「これがな」
「昭和の終わりから平成ですね」
「その頃はな」
「そうだったんですね」
「まあ今とは違う」
「ですね、今見るとかなり古い技術ですね」 
 小田切君は自分が見た感想を率直に述べた。
「これは」
「そうであるな」
「そのことは否定出来ないですね」
「昭和の技術であるからな」
 博士はそれ故にと答えた。
「その通りじゃ、しかしじゃ」
「プレイしてみることですね」
「そうすれば素晴らしいものがわかる」
「そうですか、それじゃあ」
「遊んでみるな」
「そうさせてもらいます」
 小田切君は頷いて応えた、そうしてだった。
 まずはドンキーコングをしてみた、すると博士は小田切君に言った。
「そのソフトが最初のソフトであった」
「ファミコンのですか」
「最初はアーケードのゲームでな」
「それがファミコンソフトになったんですね」
「そうであった、ではな」
「まずはこのドンキーコングをですね」
「やってみるのじゃ」
「そうさせてもらいます」
 小田切君もそれならと応えた。
「今から」
「それではな」
「はじめます」 
 博士に応えてだった。
 小田切君は実際にプレイを開始した、そしてゲームをミスすることなく進めていったがその中で言うのだった。


第百九十七話   完


                     2024・8・30 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧