姪とデート
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第一章
姪とデート
姉で嫁いでいる神崎美穂にだ、サラリーマンの伊藤文也は言われた。
「あんた今日暇でしょ」
「そうだよ」
文也はすぐに答えた、眠そうな目で面長で黒髪はショートだ。中背で痩せている。
「ゲームでもするよ」
「それならね」
はっきりとした美人で黒髪をセットしたスタイルのいい姉はさらに言った。
「うちの美嘉遊びに連れてって」
「美嘉ちゃんを?」
「お仕事がね」
姉は困った顔で言った。
「入ったのよ、私も旦那も」
「二人共なんだ」
「そう、今急にね」
「本当に急だね」
「だからね」
それでというのだ。
「お願い出来る?」
「一日面倒を見ればいいんだね」
「お礼に今度お寿司奢るから」
「別にいいよ、じゃあ丁度テーマパーク行きたかったし」
ゲーム以外にだ。
「それじゃあね」
「連れて行ってくれるの」
「そうしてくるよ」
「じゃあお願いね」
「うん、行って来るよ」
朝食の場で言った。
「折角姉さん達の家に住ませてもらってるし」
「あんたの会社の近くだしね」
「一人暮らしするつもりだったけれど」
「お金かかるしあんたお料理できないし」
「一緒に暮らすといいんだね」
「そう思ってね」
「誘ってくれたね」
「こっちの方がいいでしょ」
「うん、じゃあ今日はね」
「美嘉お願いね」
「テーマパークに連れて行って来るよ」
このことを約束してだった。
文也は実際に朝食の後で姪の美嘉をテーマパークに連れて行った、美嘉は行くと言われた瞬間に笑顔になった。
「叔父さん、じゃあ行こうね」
「今からね」
幼稚園児の姪に告げた、母親を子供にした様な外見だ。
「そうしようね」
「何か持っていくものある?」
「ないよ、奇麗な服を着て」
お洒落をしてというのだ。
「お金は全部叔父さんが出すから」
「私はいいのね」
「うん、そのまま行こう」
「それじゃあね」
明るく話してだった。
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