八条学園騒動記
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第七百七十五話 露天風呂その四
「ギャンブルとかホストとかね」
「あんたもそう思うわよね」
「当然ロシアにもあるわよ」
「ギャンブルとかホストにはまる人」
「それでお金使うけれど」
「そうしたことに使うよりもね」
「大人になってからの遊びだけれど」
それでもというのだ。
「大人になってもね」
「する気ないわね」
「ギャンブルするよりテレビかスマホでゲームして」
そうしてというのだ。
「楽しめばいいでしょ」
「そうね、そういうのの方がね」
彰子も確かにと応えた。
「いいわね」
「課金しなかったらね」
「それでいいし」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「ホストで疑似恋愛も」
「そっちもよね」
「ゲームで出来るしね」
「やることないわね」
「女優の娘さんで」
アンネットは眉を顰めさせて話した、ジャグジーの気持ちよさを味わいながらもそうした顔になった。
「ホストにはまってね」
「貢いでいたの」
「お母さんが亡くなって」
女優だった彼女がというのだ。
「遺産かなりあったけれど」
「ひょっとしてその遺産を」
「そう、全部ね」
まさにというのだ。
「貢いでそれでも足りなくて」
「借金したの」
「窃盗やってね」
「うわ、馬鹿過ぎるわね」
アロアは窃盗と聞いてこう言った。
「それはまた」
「ええ、それでね」
「それでなの」
「破産してね、今折角結婚してくれた人とも」
「破局したの」
「何でも学校の成績全教科最低点だったそうだけれど」
「それ学校の成績じゃなくてね」
その問題でなくとだ、アロアも顔を顰めさせて言った。
「もう人としてね」
「馬鹿過ぎるでしょ」
「もう馬鹿過ぎて生きていけないでしょ」
「離婚したしね」
「旦那さんもどうにもならなかったのね」
「何でも色々あって」
そうしてというのだ。
「心が折れて」
「離婚になったのね」
「このお話を聞いて」
そうしてというのだ。
「私もね」
「駄目だって思ったのね」
「ええ」
そうだったというのだ。
「流石にね」
「ホスト遊びは駄目だって」
「そうなるってね」
「まあその人は馬鹿過ぎるけれど」
彰子はそれでもと言った。
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