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ハッピークローバー

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第百四十八話 本物その六

「生地がもう少し薄いと」
「透けてたの」
「黒はね」
 この色の下着はというのだ。
「そうなるわ」
「やっぱりそうよね」
「ええ、ただかな恵黒持ってないでしょ」
「私そうした派手な下着駄目だから」
 趣味ではないので着られないとだ、かな恵は答えた。
「紫とかもね。ピンクでもね」
「今着けてる」
「そう、ショッキングピンクとかね」
「そうした色駄目なの」
「純白とか奇麗なピンクとかライトブルーがね」
「好きなのね」
「そうなのよ」
 こうした話をした、そうしてこのクラスのお化け屋敷は可愛い路線でいくことにした。それで一華もだった。
 そうした幽霊になったがかな恵の下着の話を聞いてこう言った。
「私大抵白だからね」
「ブラもショーツもね」
「今もね」
 かな恵と話したその娘に話した。
「白だしね」
「純白よね」
「やっぱり下着はね」
 その色はというと。
「白が一番でしょ」
「王道ってやつね」
「そう、私としてはね」
「じゃああんたも黒とかアウトね」
「無理よ」
 一華は目をやや顰めさせて答えた。
「やっぱりね」
「そうよね」
「だから白がね」
「あんたは基本ね」
「下着はね、あとストッキングも」
 これはというと。
「ガーターはね」
「駄目?」
「凄くいやらしいから」
 だからだというのだ。
「無理よ」
「そうなの」
「普通の黒いパンストをね」
 そうしたストッキングをというのだ。
「穿いてるわ」
「そうなのね」
「私はね」
「いや、黒いパンストも」
 その娘は一華の話を聞いてこう返した。
「それはそれでいやらしいわよ」
「そうなの?」
「だって脚のラインが際立つし」
 そうなりというのだ。
「下着が透けるから」
「いやらしいの」
「フェチの人いるのよ」
「そうなのね」
「それに白い下着自体も」
 一華が基本とまで言っているそれもというのだ。
「いやらしって言う人多いわよ」
「意外ね」
「意外じゃないでしょ、下着自体が刺激的だし」
 そうでありというのだ。 
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