八条学園騒動記
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第七百七十四話 苺風呂その八
「エウロパにあるダビデ像」
「あっ、ミケランジェロの」
「あれ裸だけれど」
それも全裸である。
「ああした感じかしら」
「そうみたいよ」
彰子も否定せずに答えた。
「実際に」
「やっぱりそうなのね」
「仁王像がね」
今も日本の東大寺にあるその像達がというのだ。
「鎌倉武士をモデルにしてね」
「彫ったのね」
「だからね」
それでというのだ。
「実際にああしたね」
「凄い筋肉だったのね」
「いつも鍛錬していて」
彰子はさらに話した。
「鎧も身に着けるし」
「そうした生活だから」
「筋肉凄かったみたいよ」
「まさに武士ね」
「私達なんてね」
ここで三人共苺風呂を出た、そして水風呂に向かった。身体が熱くなって我慢出来なくなって向かったのである。
「性別は違っても」
「全然違う」
「そこまでのね」
「筋肉だったのね」
「贅肉なんてね」
それこそというのだ。
「全くない」
「そんな身体だったのね」
「そうみたいよ」
「凄いわね、連合って健康志向で」
「鍛えてる人も多いわね」
「筋肉好きな人もね」
そうした人もというのだ。
「多いけれど」
「当時の武士の人達はね」
「まさにそうだったのね」
「全身筋肉でね」
それでというのだ。
「当然強い」
「そうだったのね」
「だからこうしてね」
「お風呂屋さんに行っても」
「当時はなかったけれどね」
鎌倉時代にはというのだ。
「お風呂屋さんは」
「温泉はあったわね」
アロアはこう返した、ここで水風呂に着いたのでまた三人で入った。
「そうよね」
「ええ、けれどね」
「お風呂屋さんはなかったのね」
「そうでね」
それでというのだ。
「そうした時代だったけれど」
「それでも筋肉だったのね」
「それが凄くて」
「仁王像もなのね」
「そう、あの像は本当にね」
「鎌倉武士の人達を見て」
「それで彫って」
そうしてというのです。
「あの体格なのよ」
「そうなのね」
「何でも昔の人だから」
それでというのだ。
「背はね」
「ああ、小柄だったのね」
アロアはそれはと返した。
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