神々の塔
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第八十八話 主その三
「やっぱりな」
「ああしたお顔やないわね」
「ラテン系のな」
「そうなのよね」
「お髭を生やしていてもな」
そうであってもというのだ。
「当時からユダヤ系やと生やしてたし」
「それでもね」
「短くてな」
「人種的にもちゃうわね」
「その筈や」
「そうなのよね」
「それでこの世界でもな」
今自分達がいる世界でもというのだ。
「キリスト教の内外で話がされてるわ」
「キリストさんのお顔のことは言われてるわね」
「カトリックやと種族の違いはあってもな」
それでもというのだ。
「あのお姿や」
「お髭の長い」
「南欧の人の顔や」
「ラテンのね」
「そうなってるわ」
「そうよね、どの種族も地域でお顔違うし」
「人種の違いもあるわ」
そうであるというのだ。
「どの種族でもな」
「毛や鱗の色が違って」
「目と科髪の毛の色もな」
「そうよね」
「エルフもな」
この種族もというのだ。
「尖った耳は同じでもな」
「髪の毛や目の色が違ったりするわね」
「お肌の色もな」
「そうよね」
「人間と同じでな」
「アフリカ系のエルフもいるわね」
「黒人のな」
「そうよね」
「ダークエルフやなくてもな」
「そのダークエルフでもや」
シェリルはこの種族について話した。
「やっぱりな」
「人種があるわね」
「そやな」
「一見お肌の黒いエルフだけれど」
「やっぱり人種によって顔立ちが違って」
そうであってというのだ。
「髪の毛や目の色が違う」
「お肌の色もね」
「漆黒かというと」
ダークエルフの名前の由来になっていることである、エルフの肌は白くダークエルフの肌は黒いのである。
「そうとは限らへん」
「濃淡があるのよね」
「そや、ドワーフやホビットや小人かてな」
「フェアリーだってね」
「髪の毛や目、肌や顔立ちがちゃう」
「そうよね」
「人間と同じや、人種がある」
それぞれの種族にというのだ。
「どの種族もな、しかしな」
「それで能力差があるか」
「ない」
シェリルはきっぱりと言い切った。
「ほんまな」
「そうなのよね」
「起きた世界ではまだ白人至上主義者がおる」
リーは軽蔑しきった口調で述べた。
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