博士の挑戦状
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第百九十四話
第百九十四話 ドローンも進歩すべき
博士は小田切君にドローンについてさらに話した。
「今こうして昆虫型のドローンを出しておるが」
「さらに進歩すべきですか」
「これ以上にな」
「虫そっくりに小さくしてもですか」
「まだ進歩出来るのじゃ」
そうだというのだ。
「進歩させたいと思えばな」
「これ以上にですか」
「進歩させられるのじゃ」
「そうなんですね」
「より運動能力を上昇させたりな」
ドローンのそれをというのだ。
「稼働時間もじゃ」
「上げたりですね」
「見たり聞いたりする能力もな」
それもというのだ。
「よりな」
「上げたり出来ますね」
「そうじゃ」
まさにというのだ。
「それが出来るからな」
「今に満足しないで」
「それでじゃ」
そのうえでというのだ。
「どんどんな」
「改良すべきですね」
「進歩すべきじゃ」
「そうですか」
「大事なのはな」
このことはというと。
「今に満足せず」
「もっとよくなる」
「そう思ってな」
そうしてというのだ。
「考えて行動してな」
「改善していくことですね」
「それが進歩になるのじゃ」
まさにというのだ。
「だからよりよくなる」
「際限なく」
「そう思ってやっていくことがな」
「進歩する秘訣ですね」
「ドローンにしてもな」
こう言うのだった。
「そのことはよいな」
「わかりました」
「そういうことでな」
「僕もやっていきます」
小田切君は博士の言葉に頷いた、そうしてそのうえで昆虫そっくりに動くドローン達を見てこれがさらによくなるのだと思ったのだった。
第百九十四話 完
2024・8・15
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