新オズのかかし
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第六幕その十二
「意識するわね」
「可愛いか奇麗か」
「そうしたものを」
「泳ぐならね」
トトが言ってきました。
「下着みたいでもいいんだね」
「そうね、ブルマは駄目でも」
「水着はいいね」
「そうなのよ」
「考えてみれば不思議だけれど」
それでもと言うジュディーでした。
「四姉妹の娘達もセーラさんも」
「水着については」
「私と同じことを言っていました」
「そうよね」
「体育の時は半ズボンで」
「水着はビキニでもいいわね」
「それで競泳水着でも」
そうした水着でもというのです。
「いいです」
「そうよね」
「逆に」
むしろというのです。
「本当に昔の水着は」
「今は無理ね」
「そうです」
「私もよ、矛盾しているわね」
ドロシーは笑って言いました。
「そういえば」
「考えてみればそうよね」
「そうですよね」
二人で笑ってお話します。
「水着のことは」
「ブルマは嫌でね」
「水着はいいのは」
「矛盾しているわ」
「どうにも」
「何かです」
ここでナターシャがこんなことを言いました。
「アイドルになりますと」
「オズの国にもアイドルはいるわね」
「歌って踊って」
ジュディーに応えて言います。
「そうして水着にもです」
「アイドルだと絶対になるわね」
「そうですよね」
「もうならない人はね」
「いないですね」
「アイドルはね」
「何でかそうなっていますね。私もアイドルになりたいって思う時がありますが」
それでもというのです。
「ですが人前で水着になるのは」
「嫌かしら」
「無理かなって思う時があります」
「そうなのね」
「どうも」
「恥ずかしいから」
「そう思って。ですがアイドルになれば」
またこう言うナターシャでした。
「水着になることもですね」
「絶対にあるわ」
「歌って踊るだけじゃなくて」
「他にもお仕事があって」
「水着にもなって」
「撮影されたりするわね」
「そうです、何でかです」
ドロシーに首を傾げさせて言いました。
「アイドルの人達はです」
「水着にもなるのね」
「ドラマやお笑い番組にも出て」
そうもしてというのです。
「水着に」
「私がアメリカにいた頃はアイドルはいなかったわ」
ジュディーはここでこう言いました。
「テレビもなかったからね」
「だからですね」
「歌手の人達はいたけれど」
「アイドルの人達はですね」
「いなかったの、けれど今ではね」
「オズの国にもですね」
「アイドルの人達がいるわね」
こうナターシャに言いました。
「そうよね」
「はい、それも沢山」
「学校でも活動していたりするわね」
「スクールアイドルですね」
「そうした人が増えて」
そうなっていてというのです。
「面白いわ」
「そうですか」
「どんどんよくなって面白くもなっているわ」
「オズの国は」
「だからこのままね」
「さらによくなる様にですね」
「頑張っていきましょう」
笑顔で言うジュディーでした、足長おじさんの国ではそうしたお話をしました。そのうえでこの国でも楽しい時間を過ごしたのでした。
ページ上へ戻る