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八条学園騒動記

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第七百七十四話 苺風呂その四

「やられたしね」
「そう、もうね」
「ロシアの冬は厳しくて」
「そうだからね」
「お風呂もなのね」
「色々あるのよ」
「露天風呂じゃなくて」
「温室がね、天然の温泉でも」
 こちらでもというのだ。
「やっぱりね」
「寒いから」
「露天風呂は少ないかもね」
「寒さの影響ね」
「そう、それで温室の中で」
 そこでというのだ。
「トロピカルによ」
「ジュースとか果物楽しむのね」
「そうなの、カクテルもね」
 酒もというのだ。
「人気があるわ」
「ロシアね、そこ」 
 アロアはカクテルと聞いて笑って話した。
「まさに」
「そうでしょ、トロピカルな場所でカクテルを飲む」
「ロシアじゃ人気なのね」
「南国のバカンスみたいにね」
「そうした感じで飲むのね」
「だから温室の中も」  
 そちらもというのだ。
「南国風になってるのよ」
「お風呂もかしら」
「そう、ビーチとかプールみたいな」
 そうしたというのだ。
「造りになってるのよ」
「それで楽しんでるのね」
「ちなみにロシア人はお仕事は決められた時間だけにして」
 そうしてというのだ。
「その後はね」
「働かないのね」
「気が長いからね」
 ロシア人の国民性はというのだ。
「お仕事はあくせくしないで」
「気長にやって」
「そうした感じでやって」
 そうしてというのだ。
「お仕事が終わったらね」
「余暇ね」
「それでスーパー銭湯に行って」
「サウナに入って」
「それが主流でね」
 ロシアではというのだ。
「それでね」
「そのうえで」
「そう、温室にもね」
「入って楽しむのね」
「そうなの」
 そうしているというのだ。
「私達はね」
「南国風温室の中でトロピカルに楽しむ」
「ジュースに果物にスイーツに」
 それにというのだ。
「カクテルもね」
「楽しんでるのね」
「そうしてるのよ」
「南国風のお風呂って」
 彰子はその話を聞いてこんなことを言った。
「日本のスーパー銭湯だとね」
「ないわね」
「露天風呂っていうと」
 それこそというのだ。 
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