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八条学園騒動記

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第七百七十三話 サウナその八

「昔はね」
「考えられないものだったのね」
「露天風呂は本当にね」
「日本人だから好きなの」
「ええ、日本人の原風景でしょ」
「それは極端じゃ」
「そのうちの一つでしょ」
 こう彰子に話した。
「もうね」
「そうなのね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「私も好きよ」
 アンネットもというのだ。
「露天風呂がね」
「そうなの」
「だからね」
 それでというのだ。
「後でね」
「露天風呂も入るのね」
「そうするわ」 
 実際にというのだ。
「後でね」
「そうなのね」
「それでね」
 彰子にさらに話した。
「すっきりするわ」
「身体も心も」
「両方ね」 
 まさにと答えた。
「そうするわ」
「そうなのね」
「しかし」
 ここでアロアがアンネットに言った。
「ロシアって寒いわね」
「殆どの星の殆どの地域がね」
「だったらね」
 それならというのだった。
「露天風呂あっても」
「それで室内の温室みたいな」
「そうした場所で入るの」
「我が国って温室農業盛んだから」
 これは寒冷な地域が多い為だ、室内農業も盛んでありそうして農業を行っているのだ。これも文明の進歩と知恵の賜物である。
「それでね」
「お風呂もなの」
「露天風呂といってもね」
 その実情はというのだ。
「そうしたね」
「温室の中にあるのね」
「そうしたのが多いのよ」
「そうなのね」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「本物の露天風呂もあるわよ」
「そうなのね」
「ただマイナス四十度位になると」 
 そうした気温の地域ではというのだ。
「ちょっとね」
「露天風呂は無理ね」
「物凄く寒いからね」
「温室になるのね」
「そうなの」
 実際にというのだ。
「そうしたところだとね」
「やっぱり寒さが影響するのね」
「ロシアだからね」
 これがアンネットの返事だった。
「そうなのよ」
「そうなのね」
「それでね」
 アンネットはさらに話した。 
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