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神々の塔

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第八十七話 釈迦如来その三

「それでや」
「お釈迦さんにも勝って」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。 
「さらに強うなってな」
「先にも進めるな」
「そうや、しかしな」
 トウェインはこうも言った。
「一人で天界暴れ回るとかな」
「孫悟空さんはやな」
「やっぱり強いな」
「そのことは事実やな」
「そしてその孫悟空さんよりも」
「お釈迦さんは凄い」
「どれだけの方や」
 一体というのだ。
「わいはクリスチャンでな」
「お釈迦さんのことはやな」
「考えてへんかった」
 そうだったというのだ。
「アメリカにいた頃はな」
「そうやってんな」
「そや、しかしな」
 それがというのだ。
「今はな」
「ちゃうな」
「ああ」
 まさにとだ、トウェインは答えた。
「そうなったわ」
「そやねんな」
「孫悟空さんもな」 
 その彼もというのだ。
「凄いってな」
「思ってるか」
「やんちゃで明るくてな」
「それでいて強い」
「凄い神霊さんや」
 こう言うのだった。
「ほんまな」
「まあ物語から出たな」
「西遊記やな」
「そうした神霊さんやけどな」
「凄いな」
「人気があるのもな」
 このことはこの世界でも同じである、この神霊は中国だけでなく他の国でも道教の信者以外からも人気のある神霊であるのだ。
「当然や」
「そう言ってくれるんやな」
「ああ、それでお釈迦さんはな」
「凄いな」
「偉大と言ってもええわ」
 こう言うのだった。
「ほんまな」
「そうそう、あの方はね」 
 アレンカールも言ってきた。
「キリストさんと同じ位ね」
「偉大やな」
「そう思うわ」 
 まさにというのだ。
「ほんまにね」
「そしてそのお釈迦さんとな」
「戦うのね」
「そや、自分は孫悟空さんは大好きやが」
 それでもというのだった。
「お釈迦さんの掌の上からな」
「出るわね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。 
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