スーパー戦隊超決戦
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第三十五話 母艦での会談その二
「どうか」
「ごゆっくりとしていって下さい」
アクアイガ―の言葉には信頼と礼節があった。
「あちらで」
「ではこれで」
最後に言ったのはファラキャットだった。
「暫しのお別れですね」
「うむ、行って来る」
ドクターマンは自分を見送るギアの家族達に温かく応えた、そのうえで電送機に入ってそうしてだった。
一瞬で母艦のホールに来た、するとそこにはもう全員揃っていた。
「やあ、待ってましたよ」
「元気そうで何より」
まずはクレオンとワイズルーが来て親し気に声をかけてきた。
「ワインと馳走も用意してある」
「皆で楽しみながらお話しましょう」
「さてさて、堅苦しいことは抜きじゃ」
有明の方も言って来た。
「これよりお互い腹を割って話そうぞ」
「それでは。しかし」
ドクタ^マンは彼等を見回して用意された席に座る前に言った。
「随分と砕けて無防備だが」
「戦う意志はないですし」
グリッタが答えた。
「それは貴方もとわかっていますので」
「だからか」
「事実戦うおつもりはないですね」
グリッタはドクターマンに問うた。
「左様ですね」
「その通りだ」
ドクターマンもまさにと答えた。
「私にもな」
「ですから」
「ここまで無防備か」
「左様です」
見れば武器を持っている者は一人もいなかった。
「この通り」
「そうなのだな」
「はい、それで今からです」
「お互いにだな」
「お話をしましょう」
「わかった」
ドクターマンは一言で答えた。
「それではな」
「ゆっくりとお話しましょう」
「ワインもご馳走も楽しんでね」
マーダッコはこちらの話をした。
「そうしてね」
「話すか」
「そうしようね」
「ではな」
ドクターマンは着席した、そして他の者達も続いた。そうしてすぐに美酒と馳走が運ばれそうしたものを楽しみつつだ。
話に入った、まずはお互いのことを聞いて話してだ。
あらためてだ、ドクターマンは厳かにこう言ったのだった。
「それで私を呼んだ理由だが」
「他でもない」
ギルが答えた。
「仲間、友達にだ」
「なろうというのか」
「お互いにな」
こう言うのだった。
「そう申し出たい」
「そうなのか」
「そしてだ」
ギルはさらに話した。
「戦隊の者達との決戦をだ」
「共にだな」
「戦わないか」
「そうもするか」
「どうだろうか」
ドクターマンを見て問うた。
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