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星河の覇皇

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第八十七部第三章 港の整備その五十

「遊びにもリスクは伴うが」
「政策ににもですね」
「同じだな」
「リスクが伴いますね」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「そのリスクも頭に入れてだ」
「政策は考えていくべきですね」
「若しそれを怠るとな」
 その場合はというと。
「失政につながる」
「どういった素晴らしい政策でも」
「そうなる、先の先まで広く見てだ」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「行っていくものです」
「その通りだ、だが」
「だが、ですか」
「今十代の話もしたが」
 性病の検査においてというのだ。
「結婚年齢は引き下げた」
「男女共に十五歳まで」
「それで十代から結婚しているな」
「はい、学生結婚も奨励してです」
「政府としても援助しているからな」
「そのことからもです」
 その結婚年齢を下げたことからもというのだ。
「人口が増えつつありますが」
「それでもだ」
「そこで、ですね」
「結婚は認めたが」
「そうした行為もですね」
「増えてな」
 伴侶がいなくともというのだ。
「それも乱れてだ、風俗の乱れはまだいいが」
「そこまではですね」
「私も言わない、だがな」
「性病が蔓延することは」
「避けたい」
 絶対にというのだ。
「だからな」
「このことについては」
「今言った様にだ」
「手を打たれますね」
「そうする、よくエイズが言われるが」
 この時代でも性病の中で最も有名なものである、言うまでもなく死に至る病であり人類は警戒し続けている。
「しかし私が思うにな」
「梅毒の方がですね」
「恐ろしい」
 こうカミュに話した。
「その症状の惨さを見るとな」
「梅毒以上ですね」
「まさにだ」
 そうだというのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「そこはな」
「注意していきますね」
「感染症で滅んだ国はないしだ」
 それにというのだ。
「人類が滅ぶこともだ」
「ないですね」
「それはおかしな予言の話だ」
「連合でよくある」
「それこそ空が曇ってだ」
 普通にあることでというのだ。 
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