故郷は大空にあり
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ミッション3 アグレッサー
前書き
ピコン…ピコン
「全員集合!」
「大本営から特殊任務の依頼があった。
大本営直属アグレッサー部隊と戦い、実力を確かめてくれ、
ということだ。」
「で、作戦の内容は?」
「今から話そうと思っていたことだ。
演習開始ポイントは指定ポイントAlphaをすぎた状態からスタートする。
敵アグレッサーはポイントTOKIOより開始する。地上目標はなし、地形を使って戦うのは可能だが、
高度制限として海抜から1000フィートより下は制限する。」
「「「了解!」」」
「オスカー隊、全機上がったな。状況を報告せよ」
「オスカー2、ステンバイ」
「オスカー3ステンバイ」
「オスカー4.5ステンバイ」
「オスカー1ステンバイ」
「了解、もう少しでAlphaを通過する。」
今のオスカー隊はV時編隊を組んでいる…。
この編隊の特殊兵装はAIM120アムラーム、
事前に入手した情報によるとアグレッサーの主要機種はF16
10機編隊、アムラームは各4発、
少なくともポイントTOKIOからAlphaまではアムラームの射程だ。
最大で40発が飛んでくる…今回の高度制限は1000フィート…
渓谷を上手く使えるか?渓谷のではレーダー波が乱反射して誘導が上手く行かなくなる…
これで行こう
「オスカー1より全機へ。渓谷を上手く使う。着いてこい。」
「了解」
「ポイントAlphaを通過!戦闘開始!」
「オスカー3より小隊!電子支援開始!」
「オスカー1了解!全機行くぞ!」
「了解!ついて行く!」
ゴォォォ!!
左旋回し渓谷に侵入する。
「渓谷に侵入する!地形に気をつけろ!」
「lightサイドミサイル視認!」
「曲がるぞ!」
「右、左、右、右、左…」
「渓谷が狭くなるぞ!」
「クソ!」
いい感じだ
レーダー波を乱反射させミサイルのロックを邪魔させている…
この後が問題だが…
「オスカー5より編隊長!敵機が追いかけて渓谷に侵入してきた!
機銃で落とすつもりだ!」
「オスカー2より編隊長へ!ミサイル接近!」
「オスカー4、5、渓谷から出てついて来い!数を減らすぞ!」
「オスカー4.5了解!」
「オスカー2.3、引きつけを頼んだ!」
「了解した!」
「敵機視認!オスカー2、3!」
「了解!、散開!」
「4.5!付け回して撃墜判定を食らわすぞ!」
「了解!」
「敵機視認!FOX2!」
F-16が散開する。
「ロックオン!」
F-16が2機、ミサイルに撃墜判定を食らった。
しかし、まだ8機残ってる。
「残り8機はどこにいる?渓谷のせいで視認ができないぞ…」
「オスカー2!後ろだ!」
ピッ…ピッ…WARNING!WARNING!
「くっそ!付け回されてる!雲の中に侵入する!」
「オスカー2!敵機確認!今助ける!」
「待て!渓谷の上空からうかつには離れられないぞ!」
「くそっ!まともにロックが出来ない!」
「オスカー2!!ミサイル!ミサイル!」
「くそ!」
危機一髪のところで、幸いにもミサイルの撃墜判定を喰らわなかった。
「オスカー3より全体へ、電子戦支援を強力にします。今うちにやってください。」
ピッ…ピッ…
レーダーが4機の機影を捉える。
それに気づいたのか、F15SとF15Cが向かう。
「オスカー1よりオスカー2、ついてきて。敵機を叩く!」
「了解!ついて行く!」
レーダーの欠点である地上の誤差に入り込み、敵が知らぬ間に撃墜させる。
「オスカー4.5!ドッグファイトで敵を引き付けてください!こっちでやります!」
「了解したが、こっちも長くやってられないぞ!2on2でやる!2機は頼んだぞ!」
「了解!」
2on2でどうなるかなんて検討もつかない…
「敵機視認!」
「オスカー5了解!引きつけて撃墜する!」
F15Cがフレアを撒きながら敵機の前を通過、複数の敵機を引きつける。
ピッ…ピッ…WARNING!
「オスカー5!レーダー照射を受けてる!早めにやってくれ!」
「オスカー1!わかった!アムラーム(AIM120)発射!」
「オスカー2.3!FOX2!」
ミサイルが飛翔し、撃墜判定を食らわせる…その時だった。
「!?なんだ!?」
「マッハ3で多数の機影が接近中!高度12000!」
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深海棲艦第12エース部隊「スピオット」機体:F14トムキャット6機
「スピオット1より…飽和攻撃だ、行くぞ」
「了解!」
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「全機低空飛行だ!」
「オスカー1!解散するか!?」
「当たり前だ!演習は中止して分散して攻撃!」
「オスカー5よりオスカー1!フェニックスミサイルが10発飛んできてます!」
「高度12000からの高エネルギーでぶち込まれるぞ!」
「クソっ!どうにかしてる!」
「こっちから打ち上げても運動エネルギーが足りない!どうにか近ずかないと」
「こちらオスカー4、低空で降り、単騎で向かう。」
「なんだと!?」
「無茶すぎる!やめろ!オスカー4!」
「試すだけだ。大丈夫。」
「あれを…やるのか?オスカー4」
「ああ。」
「あれってなんだ!?」
「燃料散布型気化大型ミサイル…オスカー4が必死に実験を行い、自らを犠牲にしながら研究した大型ミサイル。
オスカー4…やるのか?」
「…ああ。」
「…仕方ないのか。」
「…ごめんね、オスカー5。こんな妹でさ。」
「もう後戻りは出来ないです。仕方ないです。」
「…目標視認、ロックオン。切り離し、ロケットモーター及び補助ブースター点火」
瞬く間に音速を越えててまばゆい光を放ちながら高い加速力で
敵にどんどんつかずいていく。
「補助ブースター分離。燃焼正常。」
ミサイルに着いている、4つの光が消え、離れる。
目にも見えない速さで飛んでいくミサイルは、一瞬ミサイルの光が消えたかと思えば、
また眩い光を発した。
「1段目ロケットモーター分離正常。2段目正常燃焼確認。」
マッハ10に近ずいて行くミサイルのロケットモーターの光がパッと消えたかと思えば、
ミサイルが空中で消滅し、とてつもなく大型の爆発を起こした。
「爆発が大きく敵の被害状況不明…」
「こちらのレーダーで確認した。敵エース部隊は全滅。
オスカー小隊、帰投せよ。」
後書き
「君らはアグレッサー部隊に対しての問題点の指摘をしてくれた。
また、戦闘したエース部隊の撃破は、とても華々しいものであろう。
是非ともゆっくり休んでくれ。我らが大事にしているのはパイロットの命だからな。わかれ!」
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