星河の覇皇
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第八十七部第三章 港の整備その四十五
「それはです」
「ただ多産を奨励するだけでなくな」
「子供が多い家庭にはです」
「様々な福利厚生の特典を与えている」
「ですからどの家庭もです」
「子供を多くもうけようとしてな」
「実際にそうしていてです」
それでというのだ。
「人口もです」
「増えていっている」
「百年で二倍の勢いでそうなってきて」
「近頃はな」
「それが三倍の勢いにです」
「そこまで至っているな」
「ですから私もです」
カミュはさらに言った。
「閣議で提案しました」
「あえて連合の政策をモデルにしてだな」
「人口増加策を考え」
「提案したな」
「そうさせて頂きました」
こうギルフォードに述べた。
「連合は我々の敵ですが」
「我々に有用な政策ならな」
「はい、是非です」
「採り入れるべきだな」
「そして我々の力にすべきです」
「敵の政策でもだな」
「敵が何故強いか」
それはというのだ。
「そのことを考えていき」
「強さの理由を突き止めてな」
「それを我々に採り入れる」
「そうしていくべきだな」
「はい」
まさにというのだ。
「ですから」
「卿も提案したな」
「連合の利点を全て採り入れてもです」
それでもとだ、カミュはさらに話した。
「エウロパが発展すればです」
「それでいいな」
「逆に連合を全否定し」
そうしてというのだ。
「あの国の長所を見ずです」
「採り入れないのなら」
「それが愚です」
カミュは一言で言った。
「まさに」
「だからだな」
「はい、連合の長所は」
それはというのだ。
「全てです」
「採り入れるべきだな」
「伊達にあそこまでの巨大勢力ではありません」
連合という国はというのだ。
「そうなったからにはです」
「やはり多くの利点があるな」
「ですから連合に勝つ為には」
「その利点を採り入れる」
「そうしていくべきであり」
「これからはな」
「はい、人口も増やしていきましょう」
こうギルフォードに話した。
「これからは」
「そうしてだな」
「人口を増やしましょう、あとです」
「人口増加にだな」
「出来ればかつてのプロイセンの様にです」
「フリードリヒ大王の父王だったな」
「はい、あの王の様にです」
まさにというのだ。
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