星河の覇皇

「ノール星系は」
「そうですね、ノール星系は子爵規模ですね」
「それ位になりますね」
「ではノール子爵家となってもらいましょう」
「そして軍とも協力してです」
「星系の開発、開拓を進めていきましょう」
「そうしていきましょう」
　彼等はオスロ星系の会議室で話した。
「これまであの地域は我々は碌に統治をしてきませんでした」
「暗黒宙域との境は」
「ですがそれをです」
「これからは変えていきましょう」
「未開の星系の開発、開拓を行い」
「そしてです」
「国力を高めましょう」
「また人口もです」
　これもというのだ。
「増やしていきましょう」
「それがいいですね」
「人も増やしましょう」
「中央政府の政策に添っていきましょう」
　是非にというのだ。
「ここは」
「それがいいですね」
「我が国は人口が少ないです」
「それが長い間我が国の問題でした」
「旧北欧諸国共通の問題ですが」
「やはり人口が少ない」
「このことは問題です」
「人口は即ち国力です」
　それ故にというのだ。
「そう考えるとこれは好機です」
「我が国が発展する為の」
「幸い資源は豊富です」
「眠っている資源が多くあります」
「そして未開の星系も多いです」
　その資源が未開の星系に存在しているのだ、このことは知られていたが開発、開拓を行う技術が存在しなかったのだ。
「そう考えますと」
「ここで開発、開拓を行い」
「そうしてです」
「発展しましょう」
「我がノルウェーも」
　是非にと言うのだった。
「これまでまことにです」
「人口が少なく国力も低かったですが」
「ここは発展しましょう」
「大いにです」
「ノール星系だけでなく」
　今話しているその星系に加えてというのだ。
「さらにです」
「他の星系もです」
「そうしていきましょう」
「全体的に発展していきましょう」
「若し我がエウロパが連合並の星の開発、開拓技術があれば」
　その時場合のことも話された。
「数兆の人口が養えるそうです」
「数兆あれば」
「連合にも対することが出来ます」
「総生産の違いはありますが」
　一人当たり十五倍のそれがだ。