神々の塔
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第八十五話 第六天魔王その十一
「ほな」
「それではな」
「これからですね」
「戦おうぞ」
家康が言うとだった。
まずは秀吉が出てきた、一行は彼とは黒即ち水属性になったうえでその属性の攻撃を用いて戦って勝った。
徳川家康には雷だった、そして最後の織田信長は。
「やっぱりやね」
「ああ、動きにキレがないわ」
中里は綾乃に話した。
「信長さんはな」
「そやね」
「間違いなく普段はな」
「もっと動きがええね」
「しかしな」
それがというのだ。
「僕等がスピリチュアルを出して」
「それでやね」
「その匂いでな」
「信長さん酔ってはるね」
「そして酔うとな」
そうなると、というのだ。
「信長さん動きが落ちるわ」
「そうやね」
「ほんまにお酒に弱いわ」
織田信長、彼はというのだ。
「お話の通りや」
「そやね」
「それも極端でな」
織田信長の酒の弱さはというのだ。
「スピリチュアルやと匂いだけで酔って」
「それも酔い方が凄いね」
「あっという間に酔い潰れる」
「そうした酔い方やね」
「だから一口で充分だった」
信長自身も言ってきた。
「酒はな」
「そうでしたね」
「大の苦手じゃ」
綾乃に笑ってこうも言った、
「濁り酒の一口で、であるからな」
「酔い潰れますか」
「上杉殿とは違う」
上杉謙信とはというのだ、尚綾乃達は彼とも武田信玄とも既に戦い勝利を得てここまで来ているのだ。
「わしは酒は全くじゃ」
「そうですか」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「今確かにな」
「動きが鈍ってますか」
「そなた達の策は奏しておるぞ」
そうだというのだ。
「見事だ、しかしな」
「それでもですか」
「それでもわしは強いと言っておく」
酔っていてもというのだ。
「そのことをじゃ」
「言われますか」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「そのわしと戦いじゃ」
「勝てっていうんですね」
「左様」
綾乃に明るく笑って話した。
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