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星河の覇皇

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第八十七部第三章 港の整備その三十六

「そしてだ」
「知りますね」
「そうですね」
「それが一番だ、歴史から学んでも」
 それでもというのだ。
「肌身で知ることにはな」
「劣りますね」
「どうしても」
「頭で入れても」
「肌身で知るよりは劣りますね」
「どうしてもな」
 そうなるというのだ。
「これは経験になるが」
「経験で知る」
「やはりそのことも大きいですね」
「それが現実ですね」
「戦争は人間が戦い」
 今度は軍人として話した。
「そしてだ」
「はい、そこでですね」
「人間としてですね」
「戦争を知りますね」
「戦場を通じて」
「左様ですね」
「それが戦争だ、幾ら作戦を立ててもだ」
 それでもというのだ。
「実際に戦場で戦うことはな」
「違います」
「戦争はそうです」
「そしてスポーツでもそうです」
「幾ら作戦を立ててもです」
「現実は違います」
「実際に行うのとでは」
 周りの者達も話した。
「どうしてもです」
「そこは違います」
「幾ら机上で素晴らしい作戦を立てても」
「戦場でその通りになるとは限りません」
「戦場は非常に独特の場所です」
「戦場は常に動き思わぬ事態が起こる」
 そうしたものだとだ、タンホイザーは話した。その戦場において活躍してきたからこそこう言えるのである。
「そして敵のこともだ」
「干戈を交えて」
「そうしてわかりますね」
「実際にどういった相手か」
「そのことも」
「戦争程経験が重要なものはない」 
 戦争を知るにあたっても敵を知ることについてもというのだ。
「だからだ」
「連合軍を知るにもですね」
「干戈を交えることですね」
「それで知ることが出来ますね」
「そして連合軍は数と装備だけでない」 
 また彼等のことを話した。
「戦術もしっかりしている」
「基本から外れません」
「オーソドックスな戦術ばかりですが」
「だからこそ隙がなく」
「戦いにくいです」
「そうだ、彼等はだ」
 その連合軍はというのだ。 
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