やはり俺達の青春ラブコメは間違っている。
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第三章
ケース 桐山、つまり俺。さあ、闇のデュエルの始まりだ!
「まずはレポートだが...、これは後にしておく...」
「はぁ、そうですか...」
「まず、君の調理実習での態度についてだ!あれはなんだ?」
「あれ、と言いますと?」
なんの心当たりもない。なんのことだかわかんない。
俺がなにも思い出せないでいると平塚先生は言った。
「なぜ君は班でカレーを作っているときに平然と読書をしていたんだ!」
「...え?」
正直驚いた。何で俺がラノベ読んでたこと知ってんの?怖いわー、平塚先生怖いわー。
もしかしなくてもストーキング?嫌っ、変態!睨み付けないで!...バカか。寝言は寝て言う。
「あの、何でそれを知ってらっしゃるんですか?」
「いや実はだな...、比企谷にずっと監視させていた」
ヒキガヤ、ユルサン、コロシキル。仲間を売るとは万死に値する!
「桐山。目が恐い...」
「先生にだけは言われたくなかった!」
...ってもう言われてました♪泣くぞ。
まぁ、確かに殺すとかはなかった。改めよう、地獄を見せてやる。って比企谷には通用しないか...。
俺が比企谷をどうやって痛めつけようかと考えていると平塚先生は言った。
「まぁ、比企谷に頼むぐらいしか君の様子を知る術がなかったんだ。比企谷は嫌がったが強制的に監視させるよう頼んだ」
「比企谷に何をしたんですか...」
怖い、めっさ怖い。
そしてすまない比企谷。殺すとか冗談でも悪かった。敵はやはりこのロリババア巨乳だ...。
「君が知る必要はない。...それより君は何なんだ?どうして君が調理実習に参加せず読書に勤しんでいても誰も気づかないんだ?」
なんだ。そんなことか...。
「それは昔からです」
「よくある事なのか?」
「よくあるっていうか、大概そうなんです。小学校と中学校の卒業式の日も校長先生が卒業証書を渡し忘れて、その後一人きりで卒業証書もらいに行って卒業式しました。ちなみに親は俺の卒業式のこと忘れてたんで、どっちも来てませんでした」
「...マジか?」
「マジです」
ホント、ホント。中学校の時なんていつも違うクラスの人と間違われて「ここ一組だよ?」って言われてた。俺、一組なんだけど...。どうすりゃいいんだよ、まったく。
ちなみに今は教室に入っても誰も気づかないからすっごく楽。
「そ、そうだったのか...。なんか悪いことをしたな、すまない」
「ああ、謝らなくていいんです。話を続けてください」
「ん、なら次はこのレポートだ。カレーの作り方、人参入れる、玉ねぎ入れる、じゃがいも入れる、牛肉入れる、最後にルー入れて煮る...。バカか!こんなことしてもカレーはできない。まず野菜を切れ!」
「いいんです、先生。俺がカレーだと思えばっ!」
「爽やかに答えてごまかすな!君は適当に煮たルーの溶けきっていないほとんどお湯のカレーを食べるのか?しかも野菜丸ごと入れたヤツだぞ!」
『はい!それはもう、とっても美味しくいただきますよ!』
「君は親から虐待でも受けているのか?」
「受けてません!」
「そ、そうか...。ってじゃあ、美味しくいただくな!気持ち悪いぞ!」
ぐふぉ、また気持ち悪いって言われた...。
「君はよくそんなことで生きていけると思えたな...。将来設計、君にも聞いてみようか」
「将来ですか...。まぁ、大学は行っても意味ないかな、と思います」
「じゃあ、すぐ就職するのか?」
「あ、いや。すぐ専業主夫に...」
「そうか、比企谷の話を聞いて君はそれがいいと思ったのか...。だが残念、君の作った料理を食べようと思う人間はいない!却下だ」
「さいですか」
うーん、なら他には、
「じゃ、じゃあヒモで!」
これしかなかった...。
「料理をしたりして家事をすることをもう諦めたか...」
「だ、ダメですか?」
「まさか本当にそれで納得すると思っていたとは...」
...う、うおお。すっごーく怒ってる。なら別の仕事を...、そうだ!
「なら、得意なパソコンでHacking☆なんてどうです?」
「Oh,Hacking?」
「Yes,Hacking♪」
「死ぬ覚悟はできてるな。...衝撃の」
「ストップ、ストップ!冗談です。だいたいハッキングなんてできるわけないでしょ。漫画じゃないんだから」
ファーストブリットが出る前にごまかさないと...。
「まったく君も腐っているな。専業主夫になろうとするにしても料理ができる分、比企谷のほうがまだマシだ」
「先生だってそんなこといってる場合じゃないでしょう」
...あ、ヤバい。ライフが...。
「どうやら覚悟を決めたようだな...。桐山、歯を食いしばれ。―衝撃の、ファースト·ブリットオォ!」
「ごふぅあ!」
LP 4000 → LP 0
攻撃力たけぇ...。俺、一発で死んだ。なにこのチート...。
「―撃滅の、セカンド」
おかしいだろ...。
「やめて!俺のライフはもうゼロだ!」
さすがにもうゼロよ!って「よ」をつけたらキモいよね...。自重しました。
「なら、すぐに奉仕部に行ってこい!そして君はネジ曲がった性根と腐りきった目の矯正に勤めろ!」
「だから俺は歯の噛み合わせですか?」
「いいから行け!」
そして平塚先生は俺の肩をぐいぐい押して、職員室の外へと追いやっていく。
「女子の手料理でも食べて君の作るカレーが料理と言えないことを知ってこい!」
そうして平塚先生は俺の肩を万力で締め付けるような強さで、って、
「ちょ、ちょっと、先生!痛い、痛いです!」
...なにこの既視感。うおぉ、すっごく痛い...。
何するんですかと文句を言おうとすると無情にも扉がぴしゃりと閉じられる。またあの異論反論抗議質問口答えは認めない、というやつだ。
仕方なく俺は最近入部させられた謎の部活、奉仕部に顔を出すことにしようとしたのだが...、いかんせん面倒くさい。
だからこのままばっくれてやろうと思ったのだが、嫌っ、変態!職員室の扉の隙間から睨み付けないで!...バカか。寝言は寝て言おう。
そして俺は奉仕部へと向かった。
後書き
うおぉ...。今回すっごい雑だ。
どうやらオリジナル回はいいかげんになるの法則が発生してしまったみたいです。ちなみにソースは僕。
もちろん他の方々はオリジナル回だって面白いですよ。つまり僕の文才がないだけ...。すいません。
次回、由比ヶ浜さんがでてきます。どうぞ期待しないで待っててください。...期待してもいいことないですから。
例えばラブコメとか...。
ええ、それでは長文に駄文失礼しました。次もしっかり更新はします。
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