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星河の覇皇

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第八十七部第三章 港の整備その三十

「それでもな」
「大航海時代のことを思えば」
「それではですね」
「大したものではない」
「そうですね」
「大航海時代は国が傾くまでだ」
 事実ポルトガルはかなりの国力を使った。
「力は注がない、大海原を一気に進まない」
「コロンブスの様に」
「そして喜望峰を越えてインドに至る様な」
「そうしたこともしないですね」
「中継基地を築いて」
「そして徐々にですね」
「進んでいくからな」
 その様にするからだというのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「それではですね」
「そのことも頭に入れつつ」
「こちらのことも進めますね」
「そうする」
 実際にというのだ。
「我々はな。その軍団の主な人員の選定も行われている」
「エウロパ軍の中から」
「そうなっていますね」
「優秀な人材が選ばれていっていますね」
「今現在」
「それは軍務省が行っている」 
 軍全体を統括するこの省がというのだ。
「そうなっている」
「左様ですね」
「ではそちらは軍務省に任せて」
「そうしてですね」
「我々は我々のやるべきことを進めていきますね」
「そうしていく、そしてだ」
 タンホイザーはさらに話した。
「今現在連合との非武装地帯の外側にだ」
「はい、その境にですね」
「戦力を置いています」
「条約により非武装地帯に戦力は置けません」
「しかしその外側なら構いません」
「だからこそですね」
「そちらに配備する戦力もだ」
 これもというのだ。
「増やしていく」
「これまで以上に」
「有事に備え」
「そうしていきますね」
「宇宙艦隊としても」
「艦隊の数を倍にするとだ」
 配備するそれのというのだ。
「決定した」
「会議で、ですね」
「総統閣下がおられるそこで」
「そのことも決まりましたね」
「左様ですね」
「だからだ」
 決定したからだというのだ。
「その様にする、いいな」
「そうしてですね」
「若し連合が動いても」
「それでもですね」
「その時はですね」
「今以上にな、艦隊にな」
 これに加えてというのだ。 
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