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八条学園騒動記

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第七百七十一話 最初から略奪目的その十一

「不祥事が隠されて」
「どうにもならない」
「そんな状況だったのね」
「それで徐々に信用を失って」
 そうなってというのだ。
「問題のある組織全部解体となったらしいけれどね」
「そうなのね」
「何か自浄も働かない感じだしね」
「それじゃあね」
「そうなるわね」
「実際そうなってね」
 それでというのだ。
「教育もマスコミも大改革ってなったらしいけれど」
「今も腐ってるじゃない」 
 アロアは冷静に指摘した。
「その日本でもね」
「学校の先生とマスコミはね」
「どうしようもない位ね」
「どうもどっちの世界も腐りやすいみたいね」
「そうなのね」
「だから一回腐ったものを全部切り捨てても」
 そうしてもというのだ。
「閉鎖された社会でね」
「そうであってなのね」
「情報もお金も入って」
「それが閉鎖的だから」
「独占されるから」
 マスコミがそうであるが教師の世界も生徒とその家族の情報が集まる、情報が集まるとそれが力即ち権力になるのだ。
「それでね」
「腐りやすいのね」
「学校の先生の世界って狭いから」
 だからだというのだ。
「教室、部室、職員室」
「学校自体が狭いわね」
 ベッカも言った。
「はっきり言って」
「だから悪事を隠そうと思えば」
「隠しやすいのね」
「それでね」
 そうであってというのだ。
「そこに情報が集まって」
「お金もよね」
「そうした社会だから」
 それ故にというのだ。
「学校の先生の社会もね」
「マスコミもなのね」
「腐りやすいのよ」
 そうだというのだ。
「これがね」
「そういうことね」
「だから大掃除をしても」
 腐ったものを全て捨ててもというのだ。
「すぐにね」
「また腐るのね」
「それでよ」
「日本は今でもなのね」
「連合の他の国と同じくね」
「学校の先生とマスコミは最悪なのね」
「これ以上はないまでにね」
 こう言っていいまでにというのだ。 
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