新オズのかかし
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第二幕その八
「味付けも焼き加減もね」
「しっかりしていて」
「それで美味しいんですね」
「オズの国のイギリス料理は」
「だから僕達もですか」
「安心していいですか」
「オズの国で美味しくないものはないわ」
こうも言うオズマでした。
「そうでしょ」
「あっ、そうですね」
「何時でも美味しいものが食べられますね」
「これまでもそうでしたし」
「これからもですね」
「イギリス料理でも」
「だから安心してね」
こう五人に言うのでした。
「本当にね」
「まあアメリカも昔はお料理はぱっとしないって言われてたね」
魔法使いが笑ってこう言いました。
「どうにも」
「そうだったわね、ボリュームはあっても」
ドロシーも言いました。
「味はね」
「今一つだったね」
「そうだったわ」
「それがだよ」
「今は随分と美味しくなったのがわかるわ」
「オズの国はアメリカの影響を受けるからね」
「それでわかるわ、考えてみれば」
ドロシーは魔法使いに笑顔で言いました。
「食材は豊富でね」
「海や川、平野や山にね」
「農業も盛んで」
「調味料、香辛料も揃っていてね」
「キッチンも充実していて」
「レシピの本も沢山あって料理番組もよく放送されているし」
「しかも世界中から人が集まるから」
ドロシーはさらに言いました。
「世界中のお料理が食べられるから」
「美味しくならない筈がないよ」
「そうよね」
「それこそ美味しいものを食べようと思ったら」
アメリカでというのです。
「その時点でね」
「食べられるわね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「アメリカはね」
「そうよね」
「それで実際にね」
「美味しいものを食べたくなって」
「どんどんだよ」
「アメリカ料理はよくなっていっているわね」
「ハンバーガーやホットドッグに」
こうしたものにというのです。
「フライドチキンもあるし」
「他のお料理もいいわね」
「しかもボリュームはそのままだから」
このこともあってというのです。
「尚更ね」
「いいわね」
「そうだよ」
イギリス料理はというのです。
「本当にね」
「そうよね」
「アメリカ料理は美味しくならない筈がなくて」
「そうなったわね」
「そう言えるよ」
まさにというのです。
「それで僕達もね」
「そのアメリカ料理を食べられるわね」
「オズの国でね」
「そういえば今回の使節団は」
ナターシャはここでこう言いました。
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