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新オズのかかし

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第二幕その七

「本当にね」
「ここにチクタクがいるとね」
「彼も言っていたね」
「今は腹ペコタイガーと一緒にグリンダさんのところにるけれど」
「そうだったね」
「何か色々な場所に色々な人が行ってますね」 
 ナターシャはここまで聞いて言いました。
「今回も」
「そうよ、そうしてね」
 オズマが答えました。
「政治を行っているのよ」
「オズの国の政治を」
「政治は議会でお話してサインをするだけじゃなくてね」
「色々な場所に行くこともですね」
「政治よ、見ることもね」
 こちらもというのです。
「必要なのよ」
「そしてそこでお話もしますね」
「人と会ってね」
「それで都からも」
「そう、いつもオズの国のあちこちに行って」
 そうしてというのです。
「そうしてね」
「楽しんでいますね」
「そうよ」
 まさにというのです。
「どの人もね」
「そうなんですね」
「それで今回はね」
「私達もですね」
「ドロシーと一緒にね」
 とても美味しいオムライスを食べつつ言います。
「行ってもらうわ」
「わかりました」
 ナターシャもオムライスを食べます、そのうえでにこりとして頷きました。そのうえでまた言うのでした。
「それじゃあ」
「そうしてね、それとね」
「それと?」
「今回はお食事はね」
 こちらはといいますと。
「ドロシーがテーブルかけを持って行くけれど」
「それでもですか」
「それぞれの街や村で食べることが多いわね」
「そうなりますか」
「そうなると思うわ」
「そうなんですね」
「それでイギリス料理も食べると思うけれど」
 この国のお料理もというのです。
「外の世界じゃ色々言われてるわね」
「はい、美味しくないって」
「物凄く言われています」
「私達イギリスの子達とも仲良しですが」
「その子達も言います」
「イギリス料理は美味しくないって」
 ナターシャだけでなく他の四人の子達も言います。
「日本に来たらよくわかったって」
「献立もよくなくて」
「味付けも焼き加減も酷くて」
「調理の仕方も駄目だって」
「よく言われます」
「けれどオズの国では違うのよ」
 オズマはにこりと笑って答えました。
「どのお料理もちゃんと作られているの」
「だから美味しいんですか」
「イギリス料理も」
「そうなんですか」
「色々言われていますけれど」
「外の世界では」
「そうよ、下ごしらえもして」
 そうしてというのです。 
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