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同志諸君に告げる。これが理不尽だ!

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第3話

 
前書き
サイト管理者です。第3話「ファーストコンタクト」となります。
どうぞ、ご覧ください。 

 
 〜〜FG300型 偵察型フリゲート〜〜

 ある1隻の偵察艦がとある場所を目指し星の大海原を航行していた。
とある場所にて到着した艦は”不明艦隊”を小惑星帯に隠れながら情報収集を【バトル・ドロイド】達によって行われている。

 情報収集を行っている理由としては突如、この宙域にワープアウト反応が起きたからだ。それは”我々の”では無かった。

 ワープアウトした艦艇は合計100と数隻であり外見は濃緑色が基調となっている。主砲らしきものに穴が開いていて無砲身であり艦首に据えられた黄色い開口部の目玉が二つあるのが特徴的だ。

 側面から翼のフィンのようなものも確認が出来ている。明らかに戦闘艦であると軍人では無いものから見ても容易に捉えられることだろう。

 ”ソレ等”を観察する当直に就いていた一体のB1バトル・ドロイドはその硬く骨格の華奢な身体を仰け反らせて椅子を回す回すを繰り返す。どうやら彼?はこの任務に飽きを感じ始めたようだ。その行動を見た真ん中の胸に丸いペイント、頭に黄色のペイントが有るOOMコマンド・バトル・ドロイドが叱る。シュンっと落ち込む彼?。

 その時、突如として轟音と激しい揺れが艦内を襲った。

 「ンわッ!?」
 
 「ナ、ナンダ~!?」
 
 B1バトル・ドロイドの一体がまじまじとスコープを覗き見て、そこに映し出された事実に絶句した。
 同僚ドロイドが見せて見せてと彼?をどかしスコープを覗き見るが、同じく絶句した。

 状況を確認したいと00Mコマンド・バトル・ドロイドが聞く。

 「ア〜敵艦カラ砲撃ヲ、受ケタヨウデス」

 どうやら砲撃されているようだっと00Mコマンド・バトル・ドロイドは呑気に思ったがすぐ現実に戻った。

 「何故ダ!、本艦ハ小惑星帯二隠レテイタハズダッ。ン?…マサカ」

 まさかと思い00Mコマンド・バトル・ドロイドはパネル画面を起動させるよう命ずる。

 起動した画面には両生類または魚類を思わせる様な生物的フォルムで艦首の両舷には黄緑色に光る目のようなくぼみを持つ独特な艦影に濃緑色の塗装を施された艦船の群れが此方に向かって撃って来ているのが外部観測用のカメラ、全周スクリーンの一部の映像によって分かった。分かったのだが……、

 「ナゼ、何故!小惑星帯カラ抜ケテイルンダ?!」
 
 00Mコマンド・バトル・ドロイドは驚き声を荒げる。本艦は間違い無くエンジンを止めその場に居座ったハズ。左から見渡すと操縦士と目が会う。彼?は気まずそうに「ゴメンナサイ、つい♪」っと言う。

 「つい♪っデ済ムナッ貴様ァー!?」
 
 やむことの無い爆発音がやってくる。此方も反撃するが混乱を来たしている為か効果は薄かった。敵艦の砲撃はシールドで防げたものの、敵の高出力な光学兵装によって自艦が当たる3発目を受け取った瞬間、限界はすぐにやってきた。此方の左舷装甲表面を融解させ、内部に爆発の手がやってくる。

 それを理解すると同時に重力システムが無力化され傾斜する艦内、そして次々と周囲の装置や配管等が爆発する。ブリッジも同じくして火の手がやってくる。
 
 自分達は助からない。でも救援要請と集めた情報は届けることが出来る。そう認識した00Mコマンド・バトル・ドロイドは部下にそう命ずる。命令を確認した部下は直様、実行する。

 そして、機関部から艦首まで一挙に内部からもがれ寸断されて装甲の至るところから、炎が噴き出し轟沈していく。そしてーー救援要請を受けった哨戒艦隊とアイリスがこの宙域にワイプアウトしたと同時に、偵察艦は爆沈していった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
 〈アイリスSIDE〉
 
 「全艦、ワープアウト完了しました」「主機エンジン、武器システム、正常に稼働中。航行に問題ありません」「全艦、第1種警戒態勢を維持!」

 オレことアイリスは不明艦隊がこの宙域にワープアウトしたって知らせを来たもんだからクローンと艦隊を率いてやってきた訳だけども……にしてもアレなんだよ?…宇宙人の艦だよな?それも戦闘艦だと思うけどよ…。

 すごい外見だな。まるで生物のようだぜ。中には一体どんな外見をした宇宙人がいるんだ?WSOでは人間種以外にも有ったけどよ、リアル(現実)だと実在すると実在しないで分かれて議論されていた。どっちも心の底では居ないと思ってるだろう。だがオレ達は違う!。何故ならば遂に出会ったからだ!!。

 「アイリス将軍、不明艦隊は同航戦と見られる隊形を執っており我々と同じ速度で航行している模様であります!」

 「不明艦隊より通信がッ…いかが致しますか?」

 あぁ、皆…オレは初めて宇宙人とのファーストコンタクトをするよ。

 「対話、か。…回線を開け」
 
 コレはオレ達にとって偉大な一歩だと信じて疑わないぜ。

 『…驚いたな、まさか可憐な少女が将校とは…ゴホンっ。…我々は偉大なる大ガミラス帝国、総統閣下に仕える者である!劣等民族共に告げる!貴様等にはーーー」

 上部パネルに映し出されたのはヒューマノイドの若い女で、肌の色は青かった。え?オレ達地球人類は青い肌にも成れたのか!いやこの見た目と雰囲気的にコイツ宇宙人か。

 …にしても言葉が分からないな。初めの言葉の驚いたニュアンスはなんとなくだけど理解は出来た。んだけどよ、全く以って分からないぜ。万能な言語翻訳装置が機能しないとは(驚愕)。

 『ーーー選択肢を与える!総統閣下に忠誠を誓うか死か…選べ』

 これも言葉の壁なのかよッ。なんでだ!オレは言葉を交わしたいと言うのに!?オレは口を噛み締める。気づけば膝を屈して泣いていた。

 『おぉ、そうか。忠誠を誓うか…賢い選択だ』

 相手との通信回線が終わる。

 「アイリス将軍、第一種戦闘態勢に移行します。よろしいですね?」

 艦長、お前…なんて怖い顔をしているんだ。艦長以外のクルーも怖い顔をしている。同じ顔であるクローンであるから人によってはある意味で恐怖だな。でもよ?お前ら、本当どうしたんだよ?さっきまで明るく表情豊かで声音も元気あったのに…。

 「…艦長っ、あの異星人の所為で将軍が辛そうですッ。第一種戦闘態勢に移行することを具申します!」「そのとおりです!」「アイリス将軍を泣かしたことを後悔させてやりましょう!!」

 「そのとおりだなっ。全艦ッ、第一種戦闘態勢に移れ!」

 「え?あ、いや、オレの意見『はっ!』……」

 ……ちょっと傷ついた(泣)。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
 アイリス率いる艦隊VS不明艦隊(ガミラス)
 我が戦力は25隻、対する相手は100と数隻と4倍以上の戦力を持っている。

 アイリス艦隊と不明艦隊は同航戦となる隊形を崩していないが変化があるとするならば両陣営は主砲を向き合っていることだろう。
 
 不明艦隊はアイリス艦隊に降伏勧告を通知したが答えは「馬鹿め」っだ。その回答にカチンっと頭に来たのか攻撃する不明艦隊。対するアイリス艦隊もお返しだとばかり撃ち返す。

 アイリス艦隊が放ったレーザーは敵艦にと正確に当たるが不思議なことに跳弾してしまう(AC721スサナー級を除く)。だがそれは初弾のみで敵艦に集中砲火を浴びせた結果、敵艦の横っ(パラ)を射抜き撃沈していく。
 
 片方は初撃破したことに喜びの声を上げ、片方は撃破されるとは思わず、驚きの声を上げる。

 不明艦隊はすぐ様、二つの艦隊に分かれ同航戦から切り替えて挟み撃ちを行う。同時に機動力のある駆逐艦分隊(ガミラス側艦種基準)が魚雷、ミサイルを使った肉薄を行う。
 
 アイリス艦隊は優勢気味ではあるが、それでも数には勝てずまた一隻、また一隻と数を減らしていき最終的にはアイリスが座乗するAC721スサナー級を含めた7隻となっていた。アイリス艦隊はアイリスを中心とした輪陣形に移行する。

 不明艦隊は初めこそは敵バリア技術に驚いたものの戦線を離脱、又は撃沈する敵艦隊を見て勝機はあると踏んでいた。だが不明艦隊は、いやガミラスは知らなかった。今自分達が相見える艦隊、いや勢力が只の勢力では無いことを・・・。ガミラスが崇拝する【彼女】が危険視していることを…彼等は知らなかった。

 「敵艦隊後方に重力震を確認!…ゲシュムジャンプ反応ですっ!」

 〜アイリス艦隊と対峙するアンドロメダ銀河派遣方面軍、クリスタ旅団旗艦(ゲルバデス級航宙戦闘母艦《セヴァストポリ》)〜
 〈クリスタ・ファイストSIDE〉

 「ーーー准将閣下!?」「ーーークリスタ准将閣下!?」

 私は何処で間違えた?側近の呼びかけと叫びが聞こえる。指示が欲しいのだろう。
だがどうすればいい?……

 「ゲシュタムジャンプした敵艦数・・・よ、400!尚も増大中?!」

 通信兵が叫ぶ。
 
 先程まで、優勢であった我が軍が一気に劣勢へと追い込まれた。
 ……こんなの、どうすればいいんだ。 
 

 
後書き
???「…突、撃」
クリスタ「どうすればいい…」

次回「さ、さぁ…戦い…を…終わらそう」 
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