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ハッピークローバー

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第百四十四話 教会に行ってその五

「爪切りまで持って行ったって言ったのよね」
「下らないよね」
 達川はその話に顔を顰めさせて述べた。
「本当に」
「爪切りを気にするなんてね」
「というか爪切りまでお世話になっていて」 
 達川はこの話の本題を言った。
「何も思わない恩知らず」
「そもそもね」
「それで自分で爪切りも買わない、買えないね」
「ケチで甲斐性なし」
「しかもそれを言う器の小ささと」
「人に言う無神経さね」
「この話も有名だけれどね」
 達川も言うことだった。
「かなりね」
「酷いわよね」
「そんなお話ばかりで」
「それで有名になっても」
「駄目だよ」
 絶対にというのだ。
「もうね」
「そうよね」
「というかこの人の何が偉いか」
 それがというのだ。
「自分でそう思っていても」
「本当にわからないわね」
「誰がどう見ても」
 自分以外の他人がというのだ。
「それでもね」
「偉いどころかね」
「この世で一番なんて論外だし」
「駄目過ぎてね」
 一華はそれでと話した。
「本当に餓鬼ね」
「そこまで堕ちてるね」
「ええ」
 そうだというのだ。
「本当にね」
「そうよね」
「いや、その人今遂に皆から見捨てられて」
 その発言と行動のあまりもの酷さ故にというのだ。
「それでね」
「今はね」
「何処かで生活保護で暮らしてるんだよね」
「生活保護もちゃんとした人に行き渡らないと」
 さもないと、というのだ。
「駄目よね」
「本当にね」
「そうしないとね」
 さもないと、というのだ。
「貰うべき人が貰えなくて」
「困るよ」
 本当に困った人達がとだ、達川も言った。
「実際にね」
「その通りね」
「今話してる人なんて生きていても」
「害にしかならない」
「そんなのだから」
「そんな人は貰わないで」
「認めないでね」
 生活保護の受給をというのだ。
「それでね」
「他の人が貰うべきよね」
「そうだよ、ちゃんとした日本人がね」
 生活保護はというのだ。
「受けるべきだよ」
「本当にそうよね」
「日本人の税金で行われているから」
 そうしたものだからだというのだ。 
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