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ドリトル先生と奇麗な薔薇達

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第十二幕その一

               第十二幕  薔薇園の中で
 先生はエンベルグさんとブラウシュタインさんの結婚記念のプレゼントが無事に造られてソノウエデエンベルグさんからブラウシュタインさんに贈られたと聞いてです。
 そうしてです、日笠さんに言われました。
「よかったですね」
「日笠さんも聞かれましたか」
「はい」
 笑顔で答えました。
「そうでした」
「そうでしたか」
「これからはです」
 日笠さんはさらに言いました。
「お二人が幸せになる様にです」
「祈られますね」
「そうしていきます」
「そしてです」
 日笠さんは先生にも言いました。
「これからですが」
「何でしょうか」
「お二人のこととは別に」
「それで、ですか」
「薔薇園に行かれませんか」
「薔薇園ですか」
「はい」 
 まさにというのです。
「そちらにです」
「一緒にですか」
「そうしませんか」
 こう言うのでした。
「これから」
「あっ、それならね」
「僕達はここにいるよ」
「二人で行って来て」
「そうしてきてね」
「是非ね」
 動物の皆はここで先生に言いました。
「いいね」
「お二人で行ってきて」
「そうしてきてね」
「ここで待っているから」
「お昼寝したりしてね」
「あのね、先生」
 ジップは先生に言いました。
「これはかなりのことだよ」
「まさに絶好の機会だよ」
 チーチーも言います。
「神様が与えてくれたね」
「それでだよ」
 ホワイティは先生に強い声で言いました。
「いい機会にしてね」
「そうそう、最高の機会だよ」
 ダブダブも言います。
「これ以上はないまでに」
「その機会を活かさないとね」
「もう駄目だよ」
 オシツオサレツは二つの頭で言いました。
「それこそね」
「だから頑張るんだよ」
「応援しているからね」 
 老馬の言葉には確かなものがあります。
「僕達だって」
「だから今はここにいるよ」 
 トートーはだからだと言うのでした。
「先生の為にね」
「お邪魔虫はいないに限るわ」  
 ポリネシアは笑って言いました。
「こうした時はね」
「さあ先生行って来るのよ」 
 ガブガブは言葉で先生の背中を押しました。
「日笠さんと一緒にね」
「それじゃあね」
「先生行って来るのよ」
 チープサイドの家族も言いました。 
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