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ドリトル先生と奇麗な薔薇達

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第十一幕その十二

「ハプスブルク家もだよ、そしてそのハプスブルク家が」
「薔薇の騎士のウィーンを都にしていて」
「マリー=安堵話ネットの実家でもある」
「そうなるね」
「だから薔薇との縁はね」
 それはといいますと。
「かなりね」
「あるね」
「そう言えるね」
「あのお家は」
「オーストリアの今の国花はエーデルワイスでも」
 そうであってもというのです。
「それでもね」
「薔薇とも縁があるね」
「何かと」
「そうしたお家だね」
「そうなんだよ、薔薇はイギリスの国花だけれど」
 それと共にというのです。
「ハプスブルク家ともね」
「縁があるね」
「何かと」
「そうしたお花だね」
「そうだよ、そしてね」
 先生はさらにお話しました。
「今こうしてだよ」
「先生が学んでいるね」
「ハプスブルク家の人のことを」
「そうしているわね」
「厳密に言うと結婚相手で」
 そうした立場でというのです。
「生まれは違うけれどね」
「それでもだよね」
「ハプスブルク家に入ったから」
「それでだね」
「うん、そうだからね」
 それでというのです。
「僕はこの人もね」
「まさにだね」
「ハプスブルク家の人とね」
 その様にというのです。
「考えているよ」
「そうなんだね」
「マリア=テレジアさんの血筋が」
「うん、あのお家の本筋になったね」
「今もそうだね」
「その流れだね」
「そしてね」
 先生はさらにお話しました。
「そのお家は正式にはハプスブルク=ロートリンゲン家というね」
「そのフランツ=シュテファンさんのお家も入っているね」
「ロートリンゲン家もね」
「それはどういうことか」
「フランツ=シュテファンさんもね」
「ハプスブルク家に入ったということだね」
「間違いなくな、十六人のお子さん達の」
 先生は笑顔でお話するのでした。
「公平で優しいお父さんとしてね」
「そうなったんだね」
「そうだよ、本当に無能どころか」
「出来た人だったんだね」
「そうだったとね」
 その様にというのです。
「僕は思うよ」
「先生はそうしたことも学んで」
「うん、そしてね」
 そうしてというのだ。
「言うよ」
「そうするね」
「この人についてもそうで」
「そしてね」 
 そのうえでというのです。
「学問を楽しんでいくよ」
「そうしていくね」
「ずっとね」 
 今も笑顔で言う先生でした、そして実際に学問を楽しんでいくのでした。 
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