八条学園騒動記
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第七百六十九話 三人で飲むクミズその五
「実はカルピスって元はね」
「クミズとか?」
「そうなのよ」
「へえ、そうだったの」
ベッカもクミズを飲んでいる、そのうえで応えた。
「カルピスってクミズからなの」
「モデルにしてね」
「作ったのね」
「日本人がね」
「日本人ならではのアレンジね」
「そうよね、私もこのお話聞いて驚いたわ」
ナンはベッカにも笑って話した。
「カルピス飲んで美味しいと思ったら」
「それがね」
「元はクミズだったから」
「そう言われると似てるし」
そうであってというのだ。
「美味しいしね」
「カルピスもね」
「それで余計にね」
「クミズ好きになったとか?」
「カルピスもね」
そちらもというのだ。
「好きになったわ」
「そうなのね」
「ちなみにカルピスもよく飲んでるから」
「今もあるとか」
「あるわよ」
ベッカに笑って答えた。
「それで毎日みたいにね」
「飲んでるのね」
「そうしてるの」
こう話した。
「モンゴルでも人気あるしね」
「カルピスは」
「だから飲むの、それでよかったら」
「私達もなのね」
「カルピスも飲む?」
クミズだけでなくというのだ。
「そうする?」
「いいわ」
「私もね」
ベッカだけでなくだ、アロアも笑顔で答えた。
「クミズご馳走になっているし」
「それならね」
「いいのね、けれど遠慮はね」
ナンは二人の言葉を受けてこう返した。
「また言うけれどね」
「無用ね」
「そうよね」
「モンゴルのおもてなしはね、欲しいならね」
「言っていいのね」
「その時は」
「飲みたくなったらね」
それならというのだ。
「言ってね」
「それじゃあね」
「そうさせてもらうわね」
「そういうことでね、デザートもあるわよ」
ナンはアロアが持って来たサラミを食べてから答えた、その独特の固さと味を楽しんでからそしてまた言ったのだった。
「果物がね」
「あるの」
「うん、洋梨がね」
「そうなのね」
「モンゴル人も今はね」
この時代ではというのだ。
「果物も食べるのよ」
「昔と違って」
「そう、あるものを食べるから」
そうした食文化になっているからだというのだ。
「それでね」
「果物も食べて」
「洋梨もあるのよ」
こちらもというのだ。
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